Meta、AIエージェント開発のDreamerを吸収 Oculus幹部だったヒューゴ・バーラ氏が再参加
Metaは、AIエージェント開発の新興企業Dreamerのチームを「Superintelligence Labs」に迎える。技術ライセンス供与の形をとるが、全スタッフが移籍する。Dreamerは元Google幹部のヒューゴ・バーラ氏らが創業。アレクサンドル・ワン氏の仲介で合流が決まった。Metaが進める「個人のための超知能」実現に向けた人材強化といえる。
米Metaは、AIエージェントアプリを手掛ける米DreamerのチームをSuperintelligence Labsに迎える。Dreamerの共同創業者、デビッド・シングルトンCEOとヒューゴ・バーラ氏が3月23日(現地時間)、Xへの投稿で発表した。買収されるのではなく「Dreamerの技術をMetaにライセンス供与する」としているが、全チームがMeta入りする。
Dreamerは2024年創業の米カリフォルニア州サンフランシスコに拠点を置く非公開企業。自然言語で自分専用のAIエージェントを作成できるプラットフォームを開発している。シングルトン氏によると、約1カ月前にβ版をリリースし、すでに数千人のユーザーを獲得しているという。
MetaのSuperintelligence Labsは、2025年7月にザッカーバーグ氏が発表した「すべての人にパーソナルな超知能をもたらす」ことを目的とする組織。元米OpenAIのテクニカルスタッフ、シェンジア・ジャオ氏がトップを務め、Scale AIから引き抜かれたアレクサンドル・ワン氏も所属する。
Dreamerによると、ワン氏が2026年初頭にDreamerをMetaのマーク・ザッカーバーグCEOとナット・フリードマン氏に紹介し、「私たちが同じ未来像、つまり何十億もの人々が自らの生活をより良くするソフトウェアを創造する力を持つ未来像を共有していることがすぐに明らかになった」という。
共同創業者のバーラ氏は、米GoogleでAndroid関連の幹部を務めた後、中国Xiaomiを経て2017年にMeta(当時はFacebook)のVR/AR事業責任者に迎えられたが、2021年に退社している。バーラ氏はXへの投稿で「Metaで多くの旧友と再会できることを本当に嬉しく思っている!」と語った。
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