宇宙で「宇宙兄弟」を描くミッション、講談社が発表 ISS内のロボットアームを遠隔操作
講談社(東京都文京区)は6月11日、小山宙哉さんのマンガ「宇宙兄弟」を宇宙で描くという初の試み「Mission: SPACE COMIC」を発表した。まだ誰も読んだことのない「425.5話」をロボットアームの遠隔操作で描き下ろすという。
JAXA(宇宙航空研究開発機構)が募集している国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」日本実験棟を利用する「きぼう有償利用制度(非定型サービス)」 を活用。小山宙哉さんが地上でマンガを描く際の手の動きをデータ化し、きぼう内のロボットアームに転送し、宇宙空間の微小重力環境下で再現する。
描くのは、本編で語られていない425話と426話の間の「425.5話」。描き下ろしたマンガは、宇宙兄弟が完結する最終46巻の発売日である7月22日に公開予定だ。
ロボットアームの制御ソフトウェアは、宇宙兄弟の34巻に登場する遠隔操作ロボット「ダヴィンチ」にちなんで「ヴェロッキオ」と命名された。作中でダヴィンチが活躍したのは2029年。「今回のミッションで得られる技術や知見がその未来へとつながってほしい」という願いを込め、レオナルド・ダ・ヴィンチの師であるアンドレア・デル・ヴェロッキオの名から命名したという。
作者の小山宙哉さんは発表にあたり、「近未来の夢として描いていた技術が現実になり、宇宙でペンを持って漫画を描いてくれるなんて、本当にうれしく思います。まさに宇宙兄弟らしいミッションなのではないでしょうか」というコメントを寄せている。
宇宙兄弟は07年に講談社「モーニング」で連載を始め、アニメ化や実写映画化もされた人気作品。宇宙飛行士を目指す兄・南波六太(ムッタ)と弟・日々人(ヒビト)を中心に、宇宙を目指す仲間たちやそれを支える人人々の人間ドラマを描く。コミックスの累計発行部数は3500万部(26年4月時点)。
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