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「SaaSの死」は起こっていない? 2つの調査から見えてきたAIで代替できない、代替すべきではない業務:小寺信良のIT大作戦(5/5 ページ)
米AnthropicがClaudeベースの業務エージェント機能を発表したことで、SaaSのユーザーが激減する、いわゆる「SaaSの死」が起こるのだという説が息を吹き返した。では実際にそのような変化は起こっているのか。最近こうしたことを調査した例が2件ある。
米国ではホワイトカラーの仕事がAIに代替されるため、ブルーカラーを目指す若者が増えている。米CBSの記事によれば、Z世代の約77%が、将来の職が自動化されにくいことが重要だと回答している。その多くが大工、配管工、電気工事士といった職業を自動化の影響を受けにくい仕事として挙げている。一方でソフトウェア開発、データ分析、会計といった分野には安定性を感じていないという結果になっている。
日本では、生産やロジスティクスなど、モノを扱う分野ではAIやロボティクスが大胆に導入が進むが、ホワイトカラー/ブルーカラーといった単純な分け方ではなく、属人性のある分野はAIに置き替えないという社会的メッセージのように見える。
この理由は、日本社会は徹底した責任社会であるというところだ。小さなレイヤーに至るまでそれぞれに責任者を置いて、その人の責任において物事が実行される。それゆえに大きなビジネスになるほど決定が遅いという欠点があるが、安易にAIに置き替えられない組織構造になっている。
それがいいことなのか悪いことなのかの答えは、まだ出ていない。別の見方をすれば、先行する米国の失敗を観察している最中ともいえる。
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