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アクションカムは「コンデジの夢」を見るか 見えてきたスナップカメラとしての可能性小寺信良のIT大作戦(4/4 ページ)

アクションカメラはもはや、“アクションからの卒業”がテーマになりつつあるのではないか。そう感じるような変化が周辺機器市場を中心に起こりつつある。そして登場したのが「GoPro Mission 1」だった。

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 その一方で、純正のコンパクトカメラグリップも製品化した。キャッチに「MISSION 1シリーズがコンパクトカメラに」とあるように、明らかに街撮りスナップを意識したプロモーションとなっている。


GoPro純正のコンパクトカメラグリップ(出典:GoProの販売ページ

 ただ、アクションカメラを街撮りのスナップカメラとして使うには、課題もある。画角が35mm換算で11mm〜13mmと、広すぎるのだ。歪み補正や水平補正などを入れていけば画角は少しずつ狭くはなるが、それでも20mmを切るかどうかである。

 もちろん名所や観光地などではワイドで撮れたほうが物珍しさはあるだろうが、スナップとしてはちょっと広すぎる。

 もう少し狭いレンズに変えられないのか。あるいは光学ズームできないのか。そこでM4/3レンズが使える「MISSION 1 PRO ILS」が出てくるわけである。


「MISSION 1 PRO ILS」は、マイクロフォーサーズマウント(MFT)を搭載したレンズ交換式(出典:GoPro)

 センサーがM4/3より小さい1インチなので、レンズの想定焦点距離よりも狭くなる。およそ1.35倍になるはずだ。35mm換算24mmのレンズ(レンズ表記12mm)は32.4mmに、35mm換算34mmのレンズ(レンズ表記17mm)は46mmぐらいになる。

 M4/3は中国レンズメーカーが安くて写りのいいレンズを多数輩出しており、MISSION 1 PRO ILSはこれらを付け替えて色々遊べる超小さいカメラに化ける。

 これはある意味、「アクションカメラから卒業」するためのカメラともいえるのではないだろうか。純正カメラグリップはデザイン的に面白くないが、MOVMAXのようなメタルフレームにレザー製カバーのようなグリップが出てくると、なかなか楽しいカメラになる。

 残念ながらInsta360もDJIも、写真に対してここまでの振り切った戦略は打ち出せていない。両社が今一番関心があるのは、ジンバルカメラのスタンダードの覇権を取ることで、写真戦略は後回しになっている。

レンズ交換式カメラが動画に傾倒した“隙”

 23〜24年あたりから、レンズ交換式カメラがほぼ一斉にVlogあるいはシネマスタイルの「動画」に注力し始めた。写真ではスマートフォンの機動性に勝てなくなってきたからだ。

 だがその隙をぬって、アクション系カメラがガジェット化によって「写真」のスペースを埋めるという、陣取り合戦がスタートした。

 スマホをひもで首から下げて街撮りしてたらクソダサだが、見たことがないミニカメラを下げていたら、サマになる。スマホで撮るより、撮影体験のレベルが高く、ファッショナブルだ。

 アクションカメラとしてひとくくりにされるミニカメラは、アクション撮影に興味がない人にはカメラとして認識されていない。アクション撮影市場はすでに現行商品で飽和しており、これ以上の拡大は見込めない。

 新しい切り口が必要なのだ。アクションカメラでのスナップ撮りで新しい波が起こるのか、それとも一過性のブームで終わるのか。今年の流行次第で、その明暗が分かれることになりそうだ。

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