現場を冷やす空調たち 人に追従して冷風を届ける大きな“吹き出し口”に追いかけられてみた(2/2 ページ)
東京ビッグサイトで開催された「猛暑対策展」。工場や倉庫の熱中症対策に用いられる巨大な送風機や空調設備が多く出品されていたが、中でも異彩を放っていたのが、朝日機器ブースの「FOLLOAS(フォロアス)」だ。
実際にFOLLOASの守備範囲に足を踏み入れてみた。見上げると正面に大きな吹き出し口。カメラの横に緑色の明かりが見えたので、さっそく捕捉されたようだ。そこから前後左右に動いても、FOLLOASはしっかり追従して上から風を吹きつけ続ける。かなり涼しい。
FOLLOASは作業員が急に移動した場合でも、“小走り”程度なら難なく追従する。また有効範囲から作業員が出てもすぐに初期位置には戻らず、約20秒はそのまま待つ。作業員が部品や工具をとってすぐに戻ることも多いからだ。
朝日機器によると、FOLLOASは24年11月に販売を開始し、すでに2000台近く売れているという。価格は吹き出し口単体(空調機器なし)で69万8000円。また今回はダイキン製の業務用エアコンを一体化して既存の空調設備やダクトがない場所にも導入しやすい「ユニット型FOLLOAS」を初披露。組み合わせるエアコンによって150〜200万円で販売する予定だ。
50m先まで冷風を届ける巨大スポットクーラー
山善ブースで見つけたのは、大風量スポットクーラー「COOL REVOLUTION」(AP80D-YZS-30A)。定格処理風量で最大100m3/minという大風量で、約50m先まで冷風を届けられる。大人2人分ほどの大きさ(幅1185mm、高さ1815mm)があるのにキャスターで移動できるのも特徴だ。
内蔵のエアコン機能はドレンポンプ内蔵で排水管を設ける必要がない。背面から出る排熱を逃がす手段さえ用意できれば、様々な場所で利用できる設置の容易さも手伝い、今年3月の発売以来、「一般的なスポットクーラーよりも風量が必要な現場で導入されている」という。
例えばコンテナから荷物を運び出す現場では、長いダクトを付けて冷風をコンテナ内に直接送り込むことで、従来のスポットクーラーでは不可能だった“大型コンテナの内部を1台で冷やす”ことができるようになった。暑さによる作業員の疲労が軽減された他、空気が循環し続けることで感染症対策にもなったという。
さまざまなアイデアで現場の作業員を冷やす業務用空調機器。矢野経済研究所は、その市場規模は23年度実績の4831億円から、30年度に5668億円まで拡大すると予測している(出典:矢野経済研究所)。
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