OneNoteは「セクション」と呼ばれる分類を作り、その中にページを作って情報を入力・収集していくのが基本操作となる。バインダーのページを増やすのと同様に、OneNoteのページも簡単に分類を新規作成して増やしたり、不要になれば削除することができる。
OneNoteをインストールすると、あらかじめ定義されたいくつかのセクションが表示されている。まずはその中にページを新規で作成し、情報を入力・収集・整理、セクションの追加などを行ってみると理解しやすいだろう。
ステップアップ
ユーザーにはファイル管理を意識させないGUIが採用されているが、OneNoteで作成したセクションやノートはもちろんファイルとして保存されている。実際には[マイドキュメント]の[マイノートブック]というフォルダが作成され、そこにセクションごとを1ファイルとして保存される。拡張子は「*.one」で、セクション名.oneというファイル名になる。
また、OneNoteで作成したセクションのファイルをWindowsのエクスプローラ等でコピーし、[マイノートブック]とは別の場所に保存した場合でも、OneNoteにそのセクションを追加表示することができる。その場合、ショートカットが付いたタブで表示される。
最も簡単にページを新規作成する操作方法は、画面右の「新しいページ」タブをクリックすることだ。それだけの操作で新しいページが作成される。また、「新しいページ」タブの下に「新しいサブページ」タブもある。サブページを作成すると、ページを先頭にしてサブページが"2ページ目以降のページ"として「グループ化」される。サブページもページと同様に、ページタブをクリックすることで表示や編集することができる。
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「新しいページ」タブをクリックして新しいページを作成する。その下の小さなタブが「新しいサブページ」タブだ
グループ化したページを解除するにはページタブを右クリックして表示されるショートカットメニューから[ページのグループ化解除]をクリックする。グループ化が解除されるとサブページがページに変わる。
ページ画面は“ページヘッダー”と“ページ本文”に分けられ、ページヘッダーはタイトル部として利用され、画面下半分をスクロールしても常に画面上部に表示される。会議や講義でページ本文に入力している際など、常に画面上に表示しておきたい重要項目はページヘッダーの領域に書き込んでおくと便利だ(ページヘッダー部にも文字入力や画像の貼り付けなども可能)。
ちなみにページヘッダー部分の表示サイズはヘッダーの下端をクリックまたはドラッグすることで変更でき、非表示にすることも可能だ。
(1)「ページヘッダー(画面例ではピンクの部分)」:本文をスクロールしてもページヘッダは表示したまま。サブページは親となるページと同じページヘッダになる
(2)「ページ本文」:OneNoteの情報入力のメイン領域
次回は、OneNote詳細実践編「テキスト入力と手書き文字」についてを解説していく予定だ。
(第7回へ続く)
著者紹介
神崎洋治:
トライセック代表取締役。パソコンや周辺機器、インターネットに詳しいコラムニスト。シリコンバレー在住時は、取材による米ベンチャー企業の最新技術動向をレポート。ペン・コンピューティングデバイスの先駆けである「Palm Pilot」を、製品写真や開発者取材を通して日本のメディアに初めて紹介したひとり。
マーケティングにも精通し、ライターやデザイナーとしても幅広く活躍中。主な著書は「ひと目でわかるMicrosoft Office OneNote 2003 マイクロソフト公式解説書」「学び直すDVDのしくみ」(日経BPソフトプレス)ほか。
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