手のひらに動画も静止画も――新ムービーデジカメ「Xacti C1」(3/3 ページ)
手のひらサイズのコンパクトボディで、VGA・30フレーム/秒のMPEG-4動画と3.2Mピクセルの静止画が撮影できる三洋電機の新ムービーデジカメ「Xacti DMX-C1」。“売り”の動画性能と、デジカメとしての実力を探ってみた。
“売り”の動画撮影を快適に操作するため、Xacti C1のボディは縦型のシューティングスタイルを採用した。撮影時に使うボタン類は、すべて右手の親指で操作できるように配置されている。決定ボタンも兼ねているスティックスタイルの十字キーは、省スペース性に貢献しているだけでなく最小限のアクションで確実な操作が行える。
片手での操作を基本に設計されたデザインは、本体を斜め113度に傾けた位置が、撮影時の基本スタイルとなる。 ビューファインダーはないが、バリアングルの回転式液晶ディスプレイのおかげで普通のデジカメよりも“気楽”に撮影できる感じだ。さらに撮影時は本体のほとんどが手の中に隠れてしまうため「カメラを構える」といった威圧感も少なく、被写体の自然な表情を撮れるといった従来のデジカメにないメリットもある。
ただ1点、レビューで静止画や動画を撮影していくうちに、操作になにか違和感を覚えた。ズームが使い辛いのだ。もっとも、デジカメでは珍しい縦型スタイルも小型のDVカメラでは一般的で、ズームボタンもXacti C1と同様の位置で親指操作する機種は多い。
それらDVカメラとよく見比べてみると、Xacti C1のズームボタンは広角(ワイド)と望遠(テレ)の位置が逆になっているのに気づいた。スライド式ズームボタンを採用したXacti C1は、よく使う望遠側へのズーミングがボタンを上にスライドさせるカタチになる。この動作は、手から本体を外側に押し出す格好となり、ホールド性を著しく損なう。これはボタン配置を上下換えればすむことなので、次期モデルではぜひ改善してもらいたい。
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