モデルチェンジした新PIXUSの実力は――「PIXUS iP8600」「PIXUS iP7100」(3/3 ページ)
今年の新作プリンタレビューの第2弾は、キヤノンの「PIXUS iP8600」と「PIXUS iP7100」だ。従来モデルから全面的にリニューアルされ、「SUPER PHOTO BOX」として生まれ変わった。性能、機能、使い勝手とも、大幅に向上している。
付属のツール類も自動両面印刷に対応
最後に、主な付属ツール類について触れておこう。基本的には従来モデルに付属していたものと同じだが、先ほど述べたように自動両面印刷への対応といった強化がなされている。
Easy-PhotoPrint
Easy-PhotoPrintは、ハードディスクにあるJPEG形式の画像を簡単にレイアウト印刷するツールだ。操作と手順は3つのステップ画面になっており、1ステップ目はエクスプローラ風のフォルダツリーと画像のサムネイル表示だ。印刷する画像と枚数を指定して、2ステップ目に進む。2ステップ目は用紙サイズと種類の設定だ。両面印刷用の用紙もリストアップされ(純正品が存在する用紙サイズと種類のみ)、ドライバ機能のVIVIDフォトとデジタルカメラノイズリダクションも有効化できる。3ステップ目は、レイアウトの指定と印刷の実行だ。用紙に合わせたレイアウトが一覧表示されるので、好きなものを選んで印刷を実行すればよい。
Easy-PhotoPrintPlus
Easy-PhotoPrintと連携する簡単レタッチツールで、人物の顔を補正する。補正機能は、赤目補正、顔明るく補正、顔くっきり補正、美肌加工、ほくろ除去だ。使い方としては、Easy-PhotoPrintで画像を選択してEasy-PhotoPrintPlusを呼び出し、補正をしたのちEasy-PhotoPrintで印刷する。補正した画像は、Easy-PhotoPrintPlusから別名で保存することも可能だが、独自形式しか選べない。
PhotoRecord 2
自動両面印刷も可能なアルバム作成ツール。アルバムにしたい複数の画像を読み込み、レイアウトを決めて印刷するだけの簡単操作だ。レイアウトにはテンプレートも豊富に用意されており、背景や画像の枠、テキスト、クリップアート集などを駆使してオリジナルのレイアウトを組むのも楽しい。Exif情報(シャッタースピードや絞り値など)を加えたインデックスアルバムも作れるので、画像管理にも一役買ってくれるだろう。
らくちんCDダイレクトプリント for Canon
CD/DVDのレーベル印刷と、ケースジャケットの印刷を行うツールだ。背景の画像や模様を決め、文字、図形、イラストを配置してオリジナルのデザインを作成する。デザイン要素となる画像は、スキャナから直接読み込むことも可能だ。クリップアートも豊富。
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