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6色インクを採用したキヤノンの複合機最上位モデル――PIXUS MP900(2/4 ページ)

キヤノンの複合機ラインアップが大幅に整理された。従来までの2機種6モデルから、3機種4モデルへと変わり、フォト環境を主眼にした新機種の「PIXUS MP900」が加わった。複合機では他社に出遅れていた感のあるキヤノンだが、巻き返しはなるだろうか。

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やはり液晶モニタは偉大。豊富な機能を分かりやすく操作できる

 MP900は3.2インチという大型のカラー液晶モニタを搭載する。メモリカードの画像確認やスライドショーに使えるのはもちろんだが、何と言っても操作性の向上に果たす役割が大きい。従来モデルは小さな液晶パネルと各種ボタンで操作していたため、液晶メニューの階層と項目の往来が多く、使いやすいとはいえなかったのだ。


液晶モニタの左側にはコピーやスキャンといったモードボタン、右側には液晶メニュー操作を行う4歩行ボタンやOKボタン、カラー/モノクロコピーボタンなどが並ぶ

 まずコピー機能では、拡大縮小の倍率と部数、濃度、用紙設定、インク残量を液晶モニタのトップ画面で一覧できる。部数と濃度は4方向ボタンで直接指定し、用紙関連(用紙サイズ/用紙種類/コピー画質/拡大縮小は下層メニューで設定する。拡大縮小は定型変倍と1%単位の任意倍率(25〜400%)、用紙サイズに合わせた自動変倍の3通りだ。用紙サイズの選択肢も豊富なので、拡大も縮小も可能な自動変倍が使いやすい。

 特殊なコピー機能には、2枚の原稿を1枚の用紙に割り付ける「2in1」、フチなしコピー、名刺などの原稿を1枚の用紙内に複数配置する「イメージリピート」、シール専用紙を使った「シールコピー」、はがきの上部だけに印刷する「絵はがきコピー」がある。また、E判/L判/2L判のプリント写真を原稿にする場合、退色を自動補正したコピーも可能だ。


液晶モニタで拡大率などを設定可能

2in1などの「おもしろコピー」機能も

 メモリカードからのダイレクト印刷にも柔軟性がある。デフォルトでは、メモリカードを装着すると最初の画像が液晶モニタに表示され、好きな画像を1枚ずつ印刷していく。用紙サイズと種類の指定、フチなしとフチあり、日付印刷の有無に加えて、プリンタドライバと付属ソフトのレタッチ機能も一部利用できる。

 画像全体のヒストグラムを最適化する「オートフォトパーフェクト」、より鮮やかに印刷する「VIVIDフォト」、画像のノイズを低減する「ノイズ除去」、人物の表情をはっきりさせる「顔明るく補正」だ。操作の対象となる画像を日付の範囲で絞り込むサーチ機能と、画像の一部をトリミングして印刷する機能も便利に使える。

 また、印刷画像と印刷枚数を個別に設定し、一括して印刷してもよい。すべての画像に対して、同じ用紙設定と補正機能が適用される。そのほか、絵はがき印刷やシール印刷、すべての画像をを1枚ずつ印刷、インデックス印刷、デジカメのDPOF設定に従った印刷などが可能だ。

 インデックス式マークシートのフォトナビシートも用意されている。キヤノンのフォトシートは、設定可能な項目が比較的多い点が長所だ。用紙サイズと種類、レイアウトの組み合わせは合計13通りで、オートフォトパーフェクトやVIVIDフォト、ノイズ除去、顔明るく補正、日付印刷にも対応する。インデックスの各画像に対して、本番印刷する枚数を1〜3枚で指定できるのもありがたい。


インデックス式マークシートのフォトナビシート。レイアウトや印刷画像と枚数の設定をペンで塗りつぶし、スキャナ機能で読み取る。すると、マークした設定の通りに印刷されてくる

画質はトップクラス

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