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PCでスカパー!を録画する時に――AV&リモコン信号伝達システム「AVREx」を試す(1/3 ページ)

PCにおいて外部チューナーで受信した番組を録画するとなると、意外と面倒なのはご存じの通り。今回はその作業をかなり楽にできる、かつ一般ホームシアターユーザーにおいても活用できる機能を持つ、1万円程度から購入可能なAV&リモコン信号伝達システム、カノープス「AVREx」を導入してみた。

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 「今年の夏はPCで全部録ることにした」と決め込んだPCUPdate編集部は、当然ながらアテネはもちろん、そのほか特番なども、複数カード搭載によるW録で、そしてデジタル放送をもPCに録画をした。

 「PCで全部録る」ということと、家庭用HDD/DVDレコーダーでそれを行うことのメリット、デメリットは読者もだいたいはご存知とは思うので、機能面に関しては「PCUPdate夏の特集」をご覧いただくとして、今回はその後に気が付いた、ちょっと不便な点を解決できる機器を導入してみようと思う。


 第1弾は「やはり映像は家庭用の大型TVで見たい」ということを安価に解決するダウンスキャンコンバータを、第2弾はギガビットLANハブ付きルータでPC間のファイルコピー時間を高速にしてみた。

 そして今回は、スカパー!などの外部チューナーで受信した番組を録画したい場合の面倒さを解消したいと考えた。見つかったのがAV&リモコン信号伝達システム、カノープス「AVREx」だ。

 AVRExは、タバコケースを横に二つ並べたほどのサイズとなるAVREx-SとAVREx-R、2台のユニットをLANケーブル接続することにより、AV信号とリモコン信号を伝達できるシステムである。価格は1万4800円。

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カノープス「AVREx」

 サーバ側となるAVREx-Sには、S-Video入力×1、RCA入力×1、音声入力(ステレオピンジャック)×1、赤外線出力(前後各1、オプションのIRケーブル接続用端子×1)、LANポートが、そしてレシーバ側となるAVREx-Rには、S-Video出力×1、RCA出力×1、音声出力(ステレオピンジャック)×1、赤外線受信×1が搭載される。

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AVREx-Sの背面
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AVREx-Rの背面。電源はAVREx-SからLANケーブルを伝って供給される仕組みとなっている

 ずばりカタログ的な用途例としては、離れた部屋、例えば寝室や書斎、子ども部屋などのTVで、リビングルームにある機器のAV信号受信ができることである。

 操作したいAV機器とTVが離れた場所にあったとしても、S-VideoないしRCA映像とRCA音声左右ケーブルの計3本を延々と引き伸ばせば物理的には不可能なことではない。ただしケーブルの価格(長いAVケーブルは意外に高価)や、引き伸ばしの手間、部屋の美的概観、ノイズ対策などさまざまな要因から、いざ実行しようというユーザーは少ないことだろう。それをひとまとめに集約でき、LANケーブル1本で済むとなればかなり現実的となる。

 ちなみに、AVRExの基本セットは、AVREx-SとAVREx-R、AVREx-S用ACアダプタとなる。「この手の製品を望むユーザーは、そもそもケーブルをすでに所持していたり、自分で何とかしてしまう人も多いと思うので、その分価格を下げた」(カノープス)とのこと。

 オプションパーツとして、ドアの下やカーペットの下を通しても影響の少ないフラットタイプの10メートルLANケーブル×1、1.5メートルS-Videoケーブル×2、1.5メートルRCAケーブル×2、1.5メートルステレオピンジャック−RCA音声変換ケーブル×2がセットになった「ケーブルセット」、15メートルLANケーブルと延長接続アダプタをセットにした「延長ケーブルセット」、1.5メートル分延長できる赤外線出力ケーブルといったオプションパーツや、AVREx基本セットとケーブルセットが一緒になった「AVRExスターターパック」が用意されている。

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AVRExのフルセット。これにAVREx-S用のACアダプタが同梱される

 価格はケーブルセットが4500円、延長ケーブルセットが3675円、延長赤外線出力ケーブルが3000円、AVRExスターターパックが1万8900円(スターターパックのみカノープス ONLINE DIRECT SHOPでの販売価格)となっている。

これは便利、リモコン信号伝達機能

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