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世界最小最軽量のデジタル一眼レフ機*ist DSで写真を120%楽しむ(5/5 ページ)

コンシューマ向けのデジタル一眼レフ機、ペンタックス「*ist DS」が新発売された。デジタル一眼レフ機としては世界最小最軽量のコンパクトボディを誇り、シンプルで分りやすい操作系や、シャープで鮮やかな発色が魅力のデジカメである。*ist DSでどれほどの写真が撮れるのか、その実力を徹底検証してみよう。

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大型CCDと高速レスポンスを生かしたワンランク上の表現

 レンズ交換以外にも、デジタル一眼レフ機ならではのメリットは数多い。そのひとつは撮像面積の広い有効画素数が約610万画素のCCDを採用していることだ(総画素数は631万画素)。最近は600万画素以上のコンパクトデジカメも増えているので、画素数だけを見れば少ないと感じる人がいるかもしれない。だが、画質を決めるのは画素数だけでなく、CCDの撮像面積が大きな要素である。

 *ist DSのCCDは、コンパクトデジカメのCCDの数倍から十数倍の面積があるので、たとえ画素数が同じであっても、階調の再現性や高感度モード時のノイズの面では、はるかに有利になる。コンパクトデジカメではISO400を選ぶとかなりノイジーになるが、*ist DSではISO400どころかISO800でも十分に低ノイズで高画質だ。室内や夕方の撮影では、ストロボを使わずに、自然光だけの雰囲気を重視した撮影を楽しめる。

 また、被写界深度が浅いこともポイントだ。たとえコンパクトデジカメと同じ画角と絞り値で撮る場合でも、*ist DSのほうがピントの合う前後の奥行きが狭いので、メインの被写体と背景とがくっきりと分離し、立体感のある写真になる。背景をぼかしたポートレートなど、ボケ味のある表現を味わえる。

 さらにレスポンスの速さも見逃せない。*ist DSの起動時間は従来モデルの「*istD」よりもスピードアップし、約0.8秒を実現。また、連写モードでは秒間2.8コマを連続8カットまで撮影でき、画像の書き込みや再生のスピードにもストレスはない。動きの速い被写体も軽快に撮影できる。

 最近はコンパクトタイプのデジカメも高性能化しているので、普段の撮影に大きな不満はないかもしれない。だがその一方で、誰が撮っても同じような写真になってしまうのも事実である。そこから一歩踏み出し、他人に見せても「うまい!」と思わせるような写真を撮りたい、大きく印刷して作品として飾っておけるような写真を撮りたい、そんな思いを持つ人には*ist DSがうってつけだ。

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背面のFnボタンを押し、さらに十字ボタンの右を押してISO感度の選択メニューを表示する。選択できる感度は、ISO200/400/800/1600/3200の5段階だ
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カスタムメニューでは、最大ISO1600または3200までに自動的に感度アップさせる機能や、ISO感度の警告表示を設定できる
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ISO800で撮影。室内を自然な雰囲気で撮るために、感度をISO800にしてストロボを使わずに撮影。暗部にはややざらつきが見られるが、十分に高画質と呼べるレベルだ
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手ブレを抑えるために、感度をISO800に設定した。高感度モード時に生じやすいカラーバランスの崩れやコントラストの低下はほとんどない
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同社のコンパクトデジカメから受け継がれたデジタルフィルタ機能がユニークだ。撮影した画像に、白黒、セピア、ソフト、スリムの4種類の効果を適用できる
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デジタルフィルタの「ソフト」を適用。輪郭のシャープネスを保ったまま、紗をかけたようなソフトタッチになる
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デジタルフィルタの「白黒」を適用。デジタルフィルタでは、元画像を上書きせずに、変換した画像を新規保存できる
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デジタルフィルタの「セピア」を適用。古い写真のようなレトロなイメージを手軽に作り出せる
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ピクチャーモードの「夜景人物」を選択して撮影。ストロボがスローシンクロ発光し、ストロボ光が届かない背景部分も明るく再現された
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レリーズタイムラグが短いので、狙い通りのタイミングで撮影でき、ややブレたことでスピード感が出た。なお「DA ズーム18〜55mmF3.5〜5.6 AL」のワイド側でストロボを使う場合は、フードを外せば光が全面に行き渡る
(モデル:高谷芽衣)
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