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華麗なホワイト筐体をまとう、地デジ対応デスクトップ──「Prius Air AR37N」(5/5 ページ)

日立による2005年秋冬モデル Prius Nシリーズにおいて、地デジ視聴/録画が行える新モデル「Prius Air AR37N」が登場した。地デジ対応で19インチワイド液晶搭載、大画面TVへの出力も可能なD端子も備えながら、コストパフォーマンスも高いとされる本機を早速試してみた。

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PCとしての基本性能+地デジ視聴+デジタルレコーダー機能があると考えるとコストパフォーマンスは高い

 Prius Air AR37NのPCとしての構成は、CPUにCeleron D 346(3.06GHz)、メモリも標準で512MBを装備し、マザーはIntel 915Gチップセット搭載のギガバイト製「GA-915GVPM」を採用している。

 さらに、2基用意されたPCカードスロットや、メモリースティックPro対応のメモリカードスロット、IEEE1394など、外部機器接続用のインタフェースも豊富に用意されている。光学ドライブはDVD-RAM対応のパナソニック四国エレクトロニクス製DVDスーパーマルチドライブ「SW-9585」が搭載され、メディアを選ばずにDVD作成が可能となっているなど、バリューモデルの基本スペックとしては、かなり充実した構成だ。

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Prius Air AR37Nの前面。光沢のあるホワイトカラーにスリムな筐体を採用している。前面カバー内には、PCカードスロット、メモリースティック/SDメモリカード対応スロット、IEEE1394、ヘッドフォン/マイク端子、USBが搭載される
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背面には、LAN端子、B-CASカードスロット、地デジチューナーユニットにD出力/光音声出力、アナログTVチューナーユニット、モデムカード、アナログD-Sub出力、PS/2、USB×4、オーディオ入出力端子が備わる
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音量調整などが行えるマルチメディアキーが備わるキーボード/マウスに加え、操作用リモコンが付属する

 なお、スリム筐体を採用するため拡張性に関してはある程度あきらめざるを得ない部分もある。PCIスロットは、ライザカード式で3スロットが用意されているものの、そのうち2つのスロットにはTVチューナーカードが、残りの1つはモデムカードが取り付けられており、すべてのPCIスロットが使用済みとなっている。最近ではモデムを必要とする人はかなり減っているため、増設時にはモデムカードを外して新しいカードを取り付けることは可能ではあるが。

 メンテナンス性は、スリム筐体としてはかなり優れているという印象だ。光学ドライブやHDD回りのマウントが工夫されており、HDDの交換時にほかのドライブなどを外す必要もない機構となっている。PCIスロットのライザカードも、工具を必要とせずに取り外すことが可能で、拡張カードへのアクセスは容易に行える。

 ベンチマークの結果では、3GHzオーバーのCPU搭載PCとしては、ちょっと物足りなく感じてしまう。しかしながら、このモデルの特性を考えれば、必要にして十分と言ったところだろう。

*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***

 Prius Air AR37Nは、地上デジタル放送対応、高画質な液晶ディスプレイ付きで実売価格で23万円前後となる価格帯のモデルだ。PCそのものの基本性能に加え、地上波デジタルチューナー搭載で、D出力端子付きでリビング用途にも向く、デジタル放送録画対応のHDD録画機能も搭載すると考えると、コストパフォーマンスはかなり高いといえそうだ。

 とくに動作音はかなり静かで、ディスプレイのわきに本体を立てて使用してもほとんどうるささは感じない。家庭でメインPCとして使う場合でも、置き場所を選ばずに使用でき、ホワイトカラーの華麗なデザインとともに、家族からも受け入れられやすいはずだ。

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