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きょうはエルザジャパン「GLADIAC 970GTX」でGeForce 7800 GTX 512を爆走させたグラフィックスカード(3/3 ページ)

「ああ、ただのビデオメモリ512Mバイト対応バージョンでしょ」と思わず油断するNVIDIAの新GPUは、そんな単純なものではなかった。その猛烈な動作クロックでGPUが爆走する……、あれ、本当に動いているのか?

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メモリクロックが効いたGeForce 7800 GTX 512

 今回データを比較したRADEON X1800XT、GeForce 7800 GTX 512、GeForce 7800 GTXの主要スペックを並べてみる。

RADEON X1800XTGeForce 7800 GTX 512GeForce 7800 GTX
コアクロック625MHz550MHz430MHz
メモリクロック1.50GHz1.70GHz1.20GHz
VertexShaderUnit888
Pixcel Pipeline162424

 GeForce 7800 GTX 512とRADEON X1800XTを比べた場合、コアクロックはRADOEN X1800XTが勝り、メモリクロックとPixelShaderパイプラインの数はGeForce 7800 GTX 512が勝る。以前、RADOEN X1800XTとGeForce 7800 GTXのベンチマーク結果を比べたときは、クロックの速さと新世代メモリアーキテクチャのおかげで、RADEON X1800XTがやや優勢であった。

 今回、メモリクロックで大幅に上回るGeForce 7800 GTX 512がどこまで健闘するのか注目したが、結果は見ていただいたとおり。ほとんどのベンチマーク、ほとんどのテスト条件でGeForce 7800 GTXがRADEON X1800XTを上回っている。PixcelShaderパイプラインとメモリクロックは偉大である。

 また、先ほども少し述べたが、測定中のGLADIAC 970GTXは音静かで、かつ、排出する熱はピークで摂氏65度と低くはないものの、それでもRADEON X1800XTよりは低かった。「速くて静かで熱もほどほど」と、当世のハイエンドグラフィックスカードとしては、実に好ましい性格をしているのではないだろか(ただ、場所ふさぎであるのはRADEON X1800XTもGeForce 7800 GTX 512も変わりない)。

 実売価格はその突出した性能に見合った高さになると見られている。絶対性能に意義を見出すユーザーには確かに必要とされる製品であると思うが、とてもそんな予算を確保できないユーザーにしてみれば「際限のない3DMark05レース」のために出現したようにも見えなくもない(ATIはRADEON X1800XTのオーバークロックバージョンをすでに用意している、という話もある)。

 しかし、そういうこととは別に、そのパフォーマンスと音、熱のトータルバランスを考えたとき、GeForce 7800 GTX 512と搭載したGLADIAC 970GTXは「すばらしい技術を組み込んだグラフィックスカード」であると、これは間違いなく評価できる。ベースになったGeForce 7800 GTXの潜在能力にはただ驚くのみである。

 この年末にかけて、3Dゲームも「新世代」とも言うべき重量級メジャータイトルが続けざまに登場する。「エフェクトをフルに効かせた高解像度画像で末永くプレイしたい」というゲーマーには煩悩がまた1つ増えた、GLADIAC 970GTXはそういうグラフィックスカードなのだ。

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