ギガビットLAN搭載の“白箱”発売:NAS組み立てキット
挑戦者から、ギガビットLAN+XScale/400MHzに変更されたNAS組み立てキット「GLAN Tank」が1月上旬より発売される。価格は2万4800円前後。
アイ・オー・データ機器は12月27日、パワーユーザー向けパーツブランド「挑戦者」から、ギガビットLAN搭載のNAS組み立てLinuxキット「GLAN Tank(SOTO-HDLGW)」を、2006年1月上旬より発売すると発表した。価格はオープン、予想実売価格は2万4800円。
GLAN Tankは、2005年5月に発売されたIDE HDDを2台内蔵可能/ミラーリングおよびスパンニング構成に対応する「LANTank(SOTO-HDLWU)」から、ギガビットLAN対応に加えCPUアーキテクチャを大幅に変更したNAS組み立てキットの上位バージョン。
従来モデルと比較した主な変更点は、ギガビットLAN搭載(Intelチップ)、CPUをIntel XScale/400MHzに変更、USB2.0を2基追加(計4基)、電源ユニットを低発熱タイプに変更(2A制限は変わらず)、ブザーやLEDにて動作状態を知らせる機能搭載、Linux Kernel 2.6.10採用など。基本ハードウェア仕様はHDL-GWシリーズと共通。LAN TankとはCPUアーキテクチャが異なるため、LAN Tank用ソフトウェアはそのまま利用できない。
採用Linuxディストリビューションは Debian GNU/Linux 3.1(Sarge Linux Lernel 2.6.10)。標準で搭載される主な機能は、iTunes ミュージックサーバ機能(バージョンアップ対応のdaapd)、Boujour Multicast NDS、ファイル共有(WebDAVサーバにApache2/mod_davを採用)、wizdサーバ、シングル/スパンニング/ミラーも度選択可、telnet、USB機器連携機能など。インストール時にシングル/ミラー/スパンニング/ミラー復旧モードのほか、同機用機能をインストールしないDebian GNU/Linuxに近い状態でインストール可能なDebianモードの5つから選択ができる。
なおGLAN Tank/LAN Tank用シリアルコンソールケーブルも同機発売に合わせ、再発売される(かつ店頭販売も行う)予定としている。
主な仕様は以下の通り。
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
(2006年1月11日追記):後日、CPUクロック416MHz→400MHzに、Linux Kernel 2.6.8→2.6.10にスペックが変更された。
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