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一太郎でマスターする、人を納得させる文書作成のテクニック(4/6 ページ)

この物語は、中堅商社に勤める若手ビジネスマンの奮闘を描いたイメージストーリーである。面白く読んでいただけるようコメディタッチに仕上げたが、盛り込まれている内容は実際の会社でも目にするものばかりだ。読み手を納得させる文書作成のテクニックをイメージストーリーに沿って見ていこう。

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内容も大事だが仕上げも大事

 翌朝、出社すると先輩からのメールが入っていた。午前中は打ち合わせなので移動中にリポートは見ておくとのこと。

 昼休みに阿波尾鶏のソテーを食べて戻ると先輩が自分の席にいた。おそるおそる近づいて聞いてみる。

「今度のは、ど、どうでした?」

 思わず舌がもつれる。

「うん、かなりよくなったよ。だけど……」

「だ、だ、だけど何か?」

「報告書ってのは知らない人に読んでもらうための文書なんだから、見やすさやわかりやすさも大事なんだよね。内容はこれでいいと思うけど、シェアの比較なんかの表はグラフにしたほうがいいね。それから、一工夫として、中国語の地名や人名には読みも入れた方がわかりやすいかもしれない。一太郎なら文字の上にルビを振るのも得意だし」

*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***


一太郎2006では、ふりがなをカタカナで振れるようになった

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 根本的な問題ではないようなので、ホッとした。言われてみれば、なるほど知らない人が読めば確かにわかりにくいかもしれない。こんどこそ最後の作業とばかりに張り切ってグラフを作り、貼り込む。ルビを振るために中国語読みを調べるのにちょっと苦労したが、英語の読みを手がかりになんとかルビをつける。

 すべての修正が終了し、これ完璧! 先輩に確認してもらうためにメールを送ったが、返事を貰うのももどかしいので、直接行って感想を聞く。

「ん〜、いいんじゃない。でもね……」

「ま、まだあるんですかぁ?」

 涙が出てきた。


提供:株式会社 ジャストシステム
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2006年3月19日

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