ニュース

“真のクアッドコア”でAMDが勝利宣言――“4×4”ことQuad-FXのデモイベントを開催週末アキバPickUP! 番外編(2/2 ページ)

冷たい雨が降る中、AMDがコンシューマ向け次世代プラットフォーム「Quad FX」のデモイベントを開催。“メガタスク”環境のデモでは、観客から「すごい…」とため息が漏れた。

前のページへ |       

ヘビーユーザーからため息が漏れる圧巻のパフォーマンス

 今回のデモは「従来のAMD最強マシン」vs「これからのAMD最強マシン」という構図で、Athlon 64 FX-62搭載機と同64 FX-74を2基搭載した“4×4”マシンとの性能比較がメイン。マシンの構成は以下のとおり。

AMP 非対応のコンテンツです。こちらからご覧ください。

Athlon 64 FX-74搭載マシン(写真=左)。Athlon 64 FX-62搭載マシン(写真=右)。スペック比較一覧(写真=右)

 最初のデモは、3DCGソフト「Shade 8」を使ったレンダリング処理のスピード測定。同ソフトはマルチコアに対応しており、すべてのコアを使ってレンダリングできる。イベント2回目の結果は、Athlon 64 FX-74搭載マシンが11秒で、Athlon 64 FX-62搭載マシンが23秒。Quad-FX環境では、従来の2倍以上の速度で処理できることを証明した。

 次に、RAWデータ現像ソフト「Developer studio 4.0」で10枚のRAWデータをJPEG形式にロー現像する時間を比較。同時にFINAL FANTASY IXベンチを起動させることで、大きな負荷がかかった状態での処理性能を測る。結果は、Athlon 64 FX-74搭載マシンが56秒で、Athlon 64 FX-62搭載マシンが1分51秒。ここでも2倍以上の処理速度を見せつけた。

advertisement

 最後は、「マルチタスクを超える“メガタスク”環境を体験する」(佐藤氏)デモを行った。Windows Media Playerでハイビジョン映像を再生しつつ、「A列車で行こう 7」のベンチマークプログラムを起動。さらに、Excelベンチとビデオエンコーディングを併行してスタートさせ、各アプリケーションの挙動をチェックした。Athlon 64 FX-62搭載マシンはハイビジョン映像やA列車で行こうの3D描画のガタつきが目立ったが、Athlon 64 FX-74搭載マシンは単一動作と変わらない滑らかな映像を表示し続けていた。この結果に観客からは「これは、すごい……」とため息が漏れた。

Shade 8のレンダリング処理テスト。手前のAthlon 64 FX-74搭載マシンはちょうど処理を終えたところ(写真=左)。FF IXベンチを動かしながら、RAWデータのロー現像処理を進める(写真=中央)。4種類のヘビーな処理を同時に実行して、“メガタスク”環境を実現(写真=右)

 なお、Quad-FXプラットフォームはバラ売りされないという噂がアキバで広がっているが、佐藤氏は条件付きでこれを肯定した。「2007年1月に5社から同プラットフォームに準拠したマシンが販売されます。いきなり単品発売する予定はありません。その後の展開に期待してください」と、追って単品販売する可能性を匂わせていた。

メインディプレイには、Athlon 64 FX-70のリテールボックスが展示されていた。CPUが封入されている“本物”で、CFD販売が代理店シールを貼っている。ただし、単品で出回る可能性は今のところない(写真=左/中央)。イベントの最後は、恒例のじゃんけん大会を実施。今回の目玉は、デュアルコアCPUの本物のダイを封入したキーホルダーだった(写真=右)
前のページへ |       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.