「AMDに軽いジャブを打ち込まれた感じ」――やや困惑気味のショップ:週末アキバPickUP!(1/4 ページ)
Athlon 64 X2 6000+とともに、旧製品よりも少しだけ安く買える新型の5000+が登場。Vistaの新機能が堪能できる高付加価値な「Vista Edition」マザーも出回り始めた。
Athlon X2 6000+登場も様子見が続く
先週からAthlon 64 X2初の3GHz超えモデル「6000+」の販売が始まっている。価格は6万円前後で在庫は潤沢。
Athlon 64 X2 6000+は3.0GHzで動作するSocket AM2対応のデュアルコアCPU。2次キャッシュは1Mバイト×2で、製造プロセスは90ナノメートル。TDPは125ワットとなり、1つ下の5600+(89ワット)から消費電力は大幅に増加した。
先週末の段階では、売り上げが今ひとつという。某ショップは「価格は十分安いですが、発熱量の高さがネックになりますね。しばらく待てば65ナノメートル版が出てくると予想しているユーザーも多く、様子見が続いています」と話す。
なお、6000+と同じタイミングで従来モデルと異なる型番(ADA5000CZBOX)の5000+も登場した。3万円前後の値がつけられており、ショップによっては従来の5000+よりも低い価格になっている。
某ショップは「新リビジョンが安く入ってきたので、どうしようもないね。かといって従来モデルを安くすると赤字になるし。在庫数が今のところ少ないので打撃は少ないけど、AMDに軽いジャブを打ち込まれた感じですかね」と語った。
ライバルのCore 2 Duoと比較した売れ行きを聞いて回ったところ、依然Core 2 Duo優位の状況が続いているようだ。某ショップは「Athlon 64 X2も価格改定でかなりコストパフォーマンスが上がりましたが、追いついただけではインパクトが足りない」と分析。多くのショップが、ライバルへの右ストレートを求めている様子だ。
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