AMDに久しく不在の“ハイエンド”を待ち望む声:古田雄介のアキバPickUP!(4/4 ページ)
RADEON HD 2000シリーズの最下位モデル「2400 PRO」を搭載したグラフィックスカードが登場。非ゲーマー層に売れているものの、やはり“頂上”を望む声は多い
CPU先行買いのユーザーはいずこへ? 新型Core 2 Duo対応ベアボーン登場
5月第2週に登場した、ノートPC向けの新型Core 2 Duoに対応するベアボーンMSI「MS-1637」が、先週ようやく登場した。価格は9万円台前半で在庫は少数だ。
MS-1637は15.4型ワイド液晶を搭載する据え置きノートタイプのベアボーン。Intel GM965 Expressチップセットを搭載し、Core 2 Duo T7700/T7500/T7300/T7100に対応している。グラフィックスはチップセット内蔵のIntel GMA X3100で、メモリはDDR2 533/667を最大2Gバイトまで積めるほか、Intel Turbo MemoryもMini PCI Expressカードスロットにモジュールを実装することでサポートする。
Santa Rosa対応製品はマザーボードも出回っておらず、MS-1637が初めて。対応環境がない状況でCPUを先行買いしたユーザーも確認されており、確実な需要があるように思えるが、複数のショップが「反応はほとんどない」と答えていた。
ある店員さんは「先行でCPUを買った人は、待ちきれずにメーカー製PCに換装した可能性が高いですね。もちろん、メーカー保証外になりますが、私でもそうしますよ……」と語る(関連記事:眺めてハァハァする人々――新型Core 2 Duo登場で)。
なお、単品で発売される対応マザーについての具体的な情報は得られなかった。複数のショップで「出すならあそこ」と候補に挙がったのは、MS-1637を発売したMSIと、アルバトロンだ。「以前ならAOpenが筆頭候補でしたが、パーツのリリースが大幅に減っている現状では期待できません。KI690-AM2をリリースしたアルバトロンに期待ですね」(某ショップ)という。
ちなみにアルバトロンからは、先週火曜日に、Socket AM2で初のMini-ITXマザーとなる「KI690-AM2」が登場している。3万円と高価な製品のため、あまり売れ行きはかんばしくない様子だったが、予期せぬところで期待を背負ったようだ。
関連キーワード
アキバ | AMD | Core 2 Duo | GeForce | グラフィックスカード | ハァハァ | HDMI | Intel対AMD | キーボード | マザーボード | NVIDIA | パーツショップ | 自作PC | Radeon | Santa Rosa | Windows Vista
関連記事
「Phenom X4は年内に必ず出します」――静かに火花を散らすAMDとインテル
アキバでAMDとMSIがイベントを開催。MSIのゲストに呼ばれた“神様”がAMDの会場を視察し、にこやかに火花が散る場面も。「AMDの責任者出てこい」――CPU価格改定でショップから怨嗟の声
アキバでAthlon 64 X2絡みの安売りキャンペーンが実施された背景には、価格改定情報のリークがあった。身銭を切らされる小さなPCパーツショップの多くから、AMDへの不満が漏れる。「彼はシャイなナイスガイだったよ」――アンディがアキバに残していったモノ
大ヒットCPUクーラー「ANDY SAMURAI MASTER」のパッケージでお馴染みのアンディ氏がアキバにさまざまなアイテムを残していった。低消費電力タイプのデュアルコアCPUも出そろい、話題を呼んでいる。メイドさんとUltimate α+の祭典に「マニアすぎ……」の声
ダイビルでVista Ultimate α+の祭典がひっそりと開かれていた時、カフェソラーレの店内はインテル主催の展示イベントですし詰め状態。オープン初日のフェイスアキバ店にも長蛇の列ができていた。アキバといえばメイドさん、ではないのだな。「PC-Successの亡霊なんて相手になりませんよ」――フェイスアキバ店オープン
アキバにフェイスの新店舗が誕生。過去に入店していたサクセスの“いわく”を払拭するような元気のあるショップをめざす。同業者も(なんとなく)暖かい目で見守っているようだ。5年後の秋葉原を歩く 第2回:“メイドさん”の現在と未来
萌えブームの追い風を受けてアキバの象徴的な存在に駆け上がった「メイド喫茶」は、次代の街を代表する産業になりえるのか。秋葉原と池袋、中野のメイド喫茶に話を聞いた。「PC-Successの亡霊なんて相手になりませんよ」――フェイスアキバ店オープン (1/4)
アキバにフェイスの新店舗が誕生。過去に入店していたサクセスの“いわく”を払拭するような元気のあるショップをめざす。同業者も(なんとなく)暖かい目で見守っているようだ。“なんちゃってクアッドコア”ですが、何か?――インテルの“神様”がイベント
インテルが久々のアキバイベントを開催。“神様”こと天野氏がクアッドコアCPUをやさしく解説し、Bearlakeマザーの発売時期も明らかにした。(CPUの価格改定で、アキバの不文律が崩れた?
AMDとIntelの価格改定が入り、NVIDIAのミドルレンジGPUが登場するなど、自作市場を盛り上げる好材料がゴールデンウィーク前にそろった。なぜ大型CPUクーラーが売れる!? 「5GHzで動かすからさ」
夏を迎えたアキバに冷却系パーツが多数登場。「いまどき大型クーラーなんて…」とも思えるが、この傾向は低価格CPUの売れ行きと無関係ではないらしい。ご、5GHzだって!?5年後の秋葉原を歩く 第5回:「いまがフツーなんだと思う」――閉店したPCショップ元店長が語るアキバの未来
アキバの“給水所”を覚えているだろうか。閉店した「じゃんく屋わんねす」を経て「U&J Mac's plus」の店長となった芳野氏が語る自作PCの未来は、明るくも暗くもない。5年後の秋葉原を歩く 第4回:「自作PCの未来は、明るい」
ひとくくりにPCパーツショップといっても、胸の内に描くアキバの将来像は十人十色。ツートップ秋葉原本店は、PC業界の変化を認めつつも電気街の明るい未来を予想する。5年後の秋葉原を歩く 第3回:「自作PCに未来はない」
PCパーツショップは現在もアキバの“看板”として君臨しているが、その一方で閉店する店舗が相次ぐなど、業界全体の縮小傾向は目に見えて加速している。この状況はいつまで続くのか。5年後の秋葉原を歩く 第1回:アキバの未来は「新宿」「池袋」「アキバ」
アニメやフィギュアなどの“萌え産業”が台頭し、大きな変貌を遂げつつある現在のアキバ。目まぐるしく色を変えるこの街の未来には、3つの選択肢がありそうだ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.