アキバに並んだ季節はずれの福袋に、PC-Successの影:古田雄介のアキバPickUP!(2/4 ページ)
フェイスアキバ店が店頭に福袋を並べている。この季節になぜ?……そのウラには忘れかけていたPC-Successの影があった。
ヒットを飛ばすRADEON HD 2600 XT――それでも納得しないコアなRADEONファン
先週はRADEON HD 2600 XT/PROを搭載したグラフィックスカードが続々と登場している。また、シリーズ最上位のRADEON HD 2900 XTと1GバイトのDDR4メモリを搭載したSapphireの「HD 2900XT(DDR4 1Gバイト)」も複数のショップに入荷した。
新しい「HD 2900XT」は、茶箱か梱包なしのバルク品として少数が出回っており、価格は7万円台となっている。以前から出回っているRADEON HD 2900 XTカードに比べて2倍の容量のDDR4メモリを搭載しているのが特徴だ。コア/メモリクロックも向上していると言われるが、ショップによって値が異なっている。
BLESS秋葉原本店はコアクロックが825MHzで、メモリクロックは2.1GHzとしているが、「メーカーからの正式発表前なので、数値は暫定と考えてください」とのこと。
RADEON HD 2600 XTを搭載したカードは、SapphireとAOpenから登場。それぞれ2万円~2万5000円程度で販売している。在庫は少数で、金曜日の時点で売り切ったショップも多かった。2600 XTはRADEON HD 2000シリーズのミドルクラスのGPUで、120基の統合シェーダを搭載。256MバイトのDDR4メモリを積んでおり、メモリクロックは2400 PROと同じく最新の動画再生支援機能「UVD」を備える(関連記事:「Radeon HD 2600 XT」を「GeForce 8600 GT」と比較する)。
なお、下位の2600 PROを搭載するカードも、256Mバイト版と512Mバイト版がT-ZONE.PC DIY SHOPに少数入荷している。こちらはDDR2メモリを採用。
2400 PROに引き続き、2600搭載カードも各ショップで好調に売れている。T-ZONE.PC DIY SHOPは「今回のRADEON HD 2000シリーズで、AMDが最も力を入れたGPUだと思います。AVマシンにもゲームマシンにも使える。多機能ぶりと値ごろな価格が受けて、ハイスペック志向の人に売れていますね」という。
ただ、それでもコアなRADEONユーザーは満足できない様子。RADEON派のある店員さんは「ミドルレンジで売れても、それほどうれしくないですよ。やっぱり、ハイエンドで競わないと。目下の期待はRADEON HD 2900 XTXです!……登場するかどうかも分かりませんが」と、またしても行き所のない熱い想いを語っていた。
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