インタビュー

「5年後にようやくアキバは変わり始める」――千代田区議会議員が語る秋葉原の未来5年後の秋葉原を歩く 第7回(3/3 ページ)

さまざまな立場でアキバに関わる人に話を聞く当連載。第7回は、秋葉原に生まれ育った千代田区議会議員・小林たかや氏にアキバの将来像を聞いた。

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5年後のアキバは?

小林たかや氏。平成3年に千代田区議会議員に初当選し、現在5期目を迎える。平成13年からフリーペーパー「あきば通」の代表を務め、平成18年に「秋葉原人」を発行。自身も、芳林公園の隣にある千代田区立芳林小学校を卒業している、バリバリの“秋葉原人”だ

――最後に、5年後の秋葉原像を聞かせてください。

小林氏 (5年後は)ちょうど再開発が終わる時期だから、ぼくはまだそれほど変わっていないと思う。空中歩道を含めた歩行者ネットワークは2009年の終わりにようやく完成して、開発エリアの台東区の部分に公園ができます。だから、5年後の2012年は、再開発の恩恵がそこそこ街に広がりきったくらいの時期でしょう。

――大きく様変わりするのは10年、15年後?

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小林氏 ですね。5年後はあまり変わっていない。完了した行政計画が落ち着くのが、ちょうど2012年くらいなんですよ。秋葉原TMOは、悪戦苦闘しながらも機能し、いろいろチャレンジしているという感じ。ショップ発で変化を起こすことも可能だけど、現状の街を見回しても変化の芽が見えない。

 大きく変わる可能性があるのは、旧日通ビルの周辺です。ソフマップワールドがもうすぐ完成して、まんだらけのビルもできる。ただ、旧日通ビル自体は、地下1階から2階までは多目的ホールとして開放されるけど、基本がオフィスビルなので、街の活性化の面ではあまり期待できないかも。この辺のエリアは5年とかからずに活性化して、ようやく変わり出す時期に入っていると思います。そう考えると、2012年はアキバが変化するための準備期間、過渡期と言えますね。

 アキバが以前に比べて観光地化していることは確かです。観光客ありきの商売が出てくる可能性も高い。そういう要素を含めて、新しいビジネスを始めるチャレンジとアキバ発信の時代になるでしょうね。

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