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やっぱりLatitudeはVostroと違うね──デル「Latitude D830」ダイレクトPC最前線(2/2 ページ)

Vostroブランドの登場で、デルのビジネス向けノートPCは2系統となった。ユーザーには分かりにくい「Latitude」「Vostro」の違いをハイエンドモデルで確かめてみた。

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“Santa Rosa”ContrinoがもたらすIntel Turbo Memoryのメリット

 今回評価に用いた機材は、CPUにCore 2 Duo T7500、チップセットが統合型のIntel GM965、HDDはノーマルタイプのSerial ATA 120Gバイト、液晶ディスイプレイは15.4インチワイドの解像度1680×1050ドットという構成だった。メモリもグラフィックスもHDDも、Vostro 1500で選択できる構成であるため、Latitude D830の特徴でもある、Quadro NVSシリーズ、ハイブリッドHDD、SSDを組み込んだ場合のパフォーマンスを知ることができないが、参考までに、PCMark05と3DMark06、3DMark05の結果を示しておく。

 また、Latitude D830は、“Santa Rosa”で導入されたIntel Turbo Memoryを利用するために、フラッシュメモリを実装できるようになっている。評価機にもこのフラッシュメモリが1Gバイト搭載されて、Windows VistaのReadyBoostとReadyDriveにそれぞれ512Mバイト割り当てられていた。3DMark06とPCMark05の結果はIntel Turbo Memoryをオンにした状態で測定したものを掲げているが、このうち、PCMark05のHDD関連テストにおいて、これをオフにした状態で測定した値と比べたデータも掲載しているので参考にしていただきたい。

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 ユーザーからすれば、「大規模オフィス向け」「小規模オフィス向け」という区分けで考えると、自分の目的に向いているのが“Latitude”なのか“Vostro”なのか判断に迷ってしまうのは、やむを得ないと思う。しかし、BTOで用意されている構成を見ていけば、パフォーマンスが重視される場合、または、グラフィックス環境(とくに高解像度)を優先する場合において、Latitude D830Vostro 1500を上回る適正を持っているといえる(画面サイズが15.4インチワイドであるという制約はあるが)。

 ビジネス利用では、高いパフォーマンスがもたらす「作業時間」の短縮は、そのままコストに連動する。性能が求められる現場において、Latitude D830は、事業所の規模を問わず、多くのユーザーに有力な選択肢となるだろう。

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