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Microsoftが「新しいAI PC」の要件を発表 40TOPS以上のNPU搭載が“必須”に
Microsoftが「新しいAI PC」の要件を発表した。処理性能が40TOPS(毎秒40兆回)以上のNPUを内蔵するCPU/SoCの搭載が必須となる他、メモリやストレージの容量や規格にも要件が定められる。
Microsoftは5月20日(米国太平洋夏時間)、AI(人工知能)処理に優れた「AI PC」の新しい要件を発表した。本要件を満たす「次世代AI PC」は、今後同社やパートナー企業から順次発売される予定だ。なお、Windows 11自体の最小動作要件に変更はない。
新しいAI PCの要件
新しいAI PCは、以下の全ての要件を満たす必要がある。
- Microsoftが承認したCPUまたはSoC
- 40TOPS(1秒当たり40兆回)以上の推論処理を行えるNPUの搭載が必要
- 16GB以上のDDR5/LPDDR5規格メモリ
- 256GB以上のSSD/UFSストレージ
今回の発表に合わせて、Microsoftは「Copilot+ PC」も発表している。Copilot+ PCの要件を満たすPCは、この「新しいAI PC」の要件も同時に満たしているという。
- →Copilot+ PC(Microsoft)
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