Vistaの右クリック「送る」メニューを最適化する:サクッとおいしいVistaチップス 40枚め
Windowsを効率よく操作するには右クリックメニューの活用が欠かせない。特に「送る」メニューを自分好みにカスタマイズすれば、ぐんと便利になる。
今回のチップスが使えるエディションは? | ||||
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エディション | Home Basic | Home Premium | Business | Ultimate |
対応状況 | ○ | ○ | ○ | ○ |
Windowsでファイルやフォルダを右クリックすると、「送る」のメニュー項目が表示され、ここから任意のフォルダにファイルを移動したり、デスクトップにショートカットを作成したり、ZIP形式で圧縮したりすることができる。Windows Vistaにも「送る」メニューは用意されており、日常的にこの機能を活用しているユーザーも多いだろう。
この「送る」メニューにさまざまな項目を追加できるのは、Windows XPでよく知られたカスタマイズ方法の1つだ。具体的には、「SendTo」フォルダにアプリケーションのショートカットなどをコピーすることで、自由に項目を追加できる。
Windows XPの場合、「SendTo」フォルダは「\Documents and Settings\<ユーザー名>\SendTo」(%USERPROFILE%\SendTo)という比較的分かりやすい場所にあるので、手軽に「送る」メニューのカスタマイズが行えた。
一方、Vistaの場合はこの「SendTo」フォルダを見つけられないという人も多いのではないだろうか。実は、Vistaでは「\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\SendTo」(%USERPROFILE%\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\SendTo)という見つけにくい深い階層に「SendTo」フォルダが用意されている。「AppData」フォルダは隠し属性なので、フォルダオプションの設定を変更しないと画面に表示されない点に注意が必要だ。
フォルダオプションは、任意のフォルダを前面に出した状態でAltキーを押すとメニューバーが表示されるので、「ツール」から「フォルダオプション」を選べば起動できる。フォルダオプションの「表示」タブに移動し、「詳細設定」で「すべてのファイルとフォルダを表示する」にチェックして「OK」ボタンをクリックすれば、隠し属性のファイルとフォルダが表示されるようになる仕組みだ。
フォルダオプションから隠し属性のファイルとフォルダを表示しない状態で、エクスプローラを利用して「SendTo」フォルダにアクセスするには、適当なフォルダのアドレスバーに「%USERPROFILE%\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\SendTo」と直接入力すればよい。AppData以下のフォルダは隠し属性ではないため、長いパスを手入力するのが面倒な人は「%USERPROFILE%\AppData」と入力し、フォルダをたどってもいいだろう(単に「%AppData%」と入力しても可/2008年8月14日追記)。
「送る」メニューにアプリケーションを追加する方法は、従来と同様だ。アプリケーションのショートカットを「SendTo」フォルダに置けば、右クリックメニューの「送る」に項目が追加される。
ちなみに、初期設定でVistaの「送る」メニューには「デスクトップ(ショートカットが作成)」「ドキュメント」「メール受信者」「圧縮(zip形式)フォルダ」と光学ドライブなどのデータストレージが登録されているが、これらが不要な場合は「SendTo」フォルダ内のショートカットアイコンを削除すれば、メニューから排除できる。ただし、データストレージのショートカットは「SendTo」フォルダにないため、削除できない。
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