そのノートはルビーの輝き――「FMV-BIBLO NF/B70」に触れる:FMV秋冬モデルの主力機(2/3 ページ)
世間ではNetbookが急速にシェアを伸ばしているが、A4オールインワンノートの使いやすさはやはり魅力だ。富士通の新作「FMVNFB70R」を試した。
10キーを標準装備、タッチパッドにはジェスチャー機能
液晶ディスプレイのサイズは15.4型ワイド、画面解像度は1280×800ドットだ。大柄なボディに余裕をもって収まる画面サイズで、表面は同社がスーパーファイン液晶と呼ぶ光沢処理を採用している。十分な輝度、コントラストがある鮮やかな表示だが、視野角はあまり広くなく、外から光が差し込んでくるような環境では表面の映り込みが少々気になった。上位モデルの「NB/B75」以上で行われている画面の低反射処理が省かれているためだろう。
キーボードは、右側に小型の10キーを装備する103キーの構成だ。そのため主要キーのピッチは約18ミリとボディサイズの割にはやや小さめになっている。10キー部分はさらに一回り小さいが、デザイン的にも収まりがよく、特に操作しにくいと感じることはなかった。キーストロークは約3ミリ確保されており、なかなかしっかりしたタッチ感があり、タイプした時のたわみも少ないほうだ。
2ボタン式のタッチパッドにはシナプティックスの多機能ドライバが導入されており、上下/左右のスクロール、コーナータップなど多彩な機能が利用できる。新機能としてジェスチャー機能が追加されており、パッド上で指を回転させながらなぞることで上下/左右のスクロールを行う「カイラルモーション」、2本の指をパッド上で開閉することで画像やウィンドウの拡大/縮小を行う「ピンチ」、パッド上で指をすばやくはじくように動かすことでポインタを高速移動させる「モーメンタム」といった動作に対応する。これらの機能を使うにはシナプティックスのユーティリティで設定を有効にする必要がある。
この中では「モーメンタム」が最も操作が簡単ですぐに自在に使えるようになったが、1280×800ドットの解像度では特にありがたみを感じないのも正直なところ。より解像度の高いディスプレイを使う場合には威力を発揮しそうだ。「ピンチ」は、「MacBook Air」や「MacBook Pro」などでおなじみの機能だが、FMVNFB70Rはタッチパッドが少し大きいためか「FMV-BIBLO LOOX R/B70」で試したときよりは使いやすい印象をもった。「カイラルモーション」は作動するタイミングをつかむのが難しい印象だ。なお、製品パッケージにはUSB接続の光学マウスも標準で添付される。タッチパッドの操作に慣れない場合はこちらを使えばよいだろう。
タッチパッドの2つのボタンの間には指紋センサーを標準装備しており、1度登録しておけば、Windows VistaへのログオンやWebサイトのパスワード認証などをセンサーに触れるだけで行えて便利だ。キーボードの奥にはボリューム調整のほか、Webブラウザやメーラーを起動する6つのワンタッチボタンがある。機能が直接プリントされているので分かりやすく、また割り当てるアプリケーションも専用ユーティリティでカスタマイズすることが可能だ。
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