一部PCでWindows 11(バージョン 24H2/25H2)で5月のセキュリティ更新をインストールできない事象 今後の更新で解消予定(暫定回避策あり)
5月12日(米国太平洋夏時間)に配信が始まったWindows 11(バージョン 24H2/25H2)の更新プログラムにおいて、一部のPCでインストールできない事象が発生している。「ESP」と呼ばれるパーティションの空き容量が少ないと発生する可能性があり、Microsoftでは今後の更新で抜本的な対策を施す。
Microsoftが5月12日(米国太平洋夏時間)に公開した、Windows 11 2024 Update(バージョン 24H2)およびWindows 11 2025 Update(バージョン 25H2)向けの定例更新プログラム(KB5089549)が、一部のPCにインストールできない事象が発生していることが判明した。同社では暫定的な回避策を公表すると同時に、今後の更新で抜本的な対策を施すとしている。
事象の概要
この事象は、プライマリードライブにある「ESP(EFI System Partition)」の空き容量が少ないPCで発生する可能性がある。特に空き容量が10%未満の場合は発生率が高まるという。
具体的には、ESPの空き容量が少ない状態でKB5089549を適用すると、再起動フェーズの35〜36%近辺で更新に失敗してロールバック(更新前の状態に戻す処理)が行われてしまう可能性がある。
ESPは通常、GPT(GUID Partition Table)形式で初期化されたプライマリードライブの“先頭”に置かれる。Windows 11をデフォルト設定のままクリーンインストールすると、ESPは100MB確保される
暫定的な対処方法
Microsoftでは、今後の更新プログラムで本事象を解消する予定だ。暫定的な解決策としては、以下の方法がある。
「既知の問題ロールバック(KIR)」を使って対応する(推奨)
Microsoftは「既知の問題ロールバック(KIR)」という仕組みで問題の原因箇所を“スキップ”するように指示を発出している。そのため、KB5089549の適用が失敗したPCで再度KB5089549のインストールを試みると、問題箇所(≒ESPに対する更新処理)を自動的にスキップして適用する。
ただし、この方法は組織がWindows UpdateをコントロールしているPCには適用されない。
レジストリを操作してインストールを許可する
KIRを利用できない場合は、レジストリを操作(編集)することでKB5089549をインストールできるようになる。ただし、レジストリの誤操作はシステム全体に問題をもたらす可能性があるので、気を付けて操作したい。
- 「コマンドプロンプト」を管理者権限を付与して開く
- 「reg add "HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Bfsvc /v EspPaddingPercent /t REG_DWORD /d 0 /f"」と入力してEnterキー押す
- コマンドプロンプトを閉じる
- PCを再起動する
- 再起動後、更新プログラムの適用を再試行する
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