レビュー

“華麗なるミニノート”――ASUS「Eee PC S101」の真価を問う(前編)新旧モデル対決も(4/4 ページ)

ついに日本上陸を果たした第3世代Eee PCこと「S101」は、これまでのEee PCと一体どこが違うのか? 現行モデルと見比べながらチェックし、その魅力に迫る。

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CPUやチップセットは据え置きだが、SSDが大きく進化

 基本スペックについてだが、CPUがAtom N270(1.6GHz)、チップセットがIntel 945GSE Express、メインメモリが標準1Gバイト、プリインストールOSがWindows XP Home Edition(SP3)といったところは901-Xや1000H-Xと変わらない。

16GバイトのSSDが1ドライブの構成になった

 ポイントはストレージが901-Xの12GバイトSSDから、16GバイトSSDに変更されたことだ(1000H-Xは160GバイトHDD搭載)。容量は4Gバイト増えただけだが、901-XのSSDが4GバイトのCドライブと8GバイトのDドライブで構成されていたのに対して、S101では16GバイトがCドライブの1ドライブ構成となっているので、Cドライブの空き容量をさほど気にする必要がなくなった。初期状態ではCドライブの空き容量が約11.2Gバイト(容量約14.9Gバイト)と余裕がある。

 また、無料で使えるオンラインストレージの容量も60Gバイトが提供されており、当面は容量不足に陥ることはないはずだ。

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 さらに、S101に搭載されたSSDはASUSが「第2世代SSD」と呼ぶ高速なMLCタイプに変更されており、単に容量とドライブ構成が改善されただけでなく、パフォーマンスが大幅に向上しているのがうれしい。

 Windowsの基本操作がキビキビと行えるだけでなく、BIOSのPOST時間を短縮する「BootBooster」と、SSDの新型コントローラの組み合わせによって実現される、OSを高速に起動する技術「XpressPath」も要注目だ。これにより、電源ボタンを押してからWindows XPの起動画面(ようこそ画面)が表示されるまでの時間を公称17.8秒と大幅に短縮している(パフォーマンスの評価は後編で行う)。

CPU-Zで見たスペック
デバイスマネージャの画面

 次回の中編ではS101の内部構造に迫る(中編はこちら)。そして、後編ではS101のパフォーマンスやバッテリー駆動時間を検証していく。

※記事初出時、「次回にパフォーマンスやバッテリー駆動時間のテストを行う」とありましたが、これらは後編で掲載します(2008年11月17日15時30分/編集部追記)

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