日の丸IONノートも負けちゃいないぜ──ドスパラ「Prime Note Cresion NA」の実力を楽しむ(2/2 ページ)
低価格なAtomマシンで強力なグラフィックス性能を利用できるION採用ノートPC。海外モデルが先行しているが、ドスパラからもIONノートが登場した。その実力は?
IONのパワーはいかに? ベンチマークテストでグラフィックス性能を見る
PCMark05:PCMark | 2458 | |
---|---|---|
PCMark05:CPU | 1886 | |
PCMark05:Memory | 2242 | |
PCMark05:Graphics | 1961 | |
PCMark05:HDD | 4402 | |
FF XI Bench3:Low | 2160 | |
FF XI Bench3:High | 1541 | |
3DMark05 | 1024×768ドット | 1366×768ドット |
3DMark05:3DMarks | 2177 | 2000 |
3DMark05:CPU | 4070 | 3995 |
■CrystaDiskMark 2.2.0(Size:100MB) | リード | ライト |
シーケンシャル | 68.056 | 63.675 |
ランダム512KB | 29.299 | 32.232 |
ランダム4KB | 0.427 | 1.053 |
■Windows Vistaの起動/終了時間 | 5回測定の平均 | |
起動(ようこそ画面まで) | 43.01 | |
起動(タスクトレイ表示まで) | 49.20 | |
休止状態への移行 | 27.19 | |
休止状態からの復帰 | 30.04 | |
スリープへ移行 | 4.86 | |
スリープからの復帰 | 2.38 | |
シャットダウン | 18.85 |
Cresion NAで最も気になるのは、やはり、IONプラットフォームが発揮するパフォーマンスになるだろう。PCの総合的な性能を測る「PCMark05」では、CPUスコアが1900程度と、同クロックのAtom N270搭載Netbookの平均的なスコアである1500前後よりだいぶ高速だ。デュアルコアであるAtom 330の効果が出ている。
3Dグラフィックス性能は、「3DMark05」と「FINAL FANTASY XI Official Benchmark3」で測定している。Atom搭載システムでもGeForce 9400M Gを採用することでかなりの性能を発揮していることが分かる。3DMark05の3DMarksは、Intel GMA 950で300程度だが、本機では2000台と、Atom搭載ノートPCとしてはかなり優秀だ。もちろん最新のディスクリートGPUには及ばないし、動作の重い3Dゲームなどには力不足だが、Windows VistaのAeroの使用ならば十分に耐えられる。
PCMark05のHDD、Crystal Disk Markの数値はともに平均的なレベルだ。Windows Vistaの起動/終了時間も計測したが、とくにストレスは感じない。
バッテリー駆動時間は、メーカー公称値で約3.2時間となっている。実際の使用でどの程度の動作が可能か、「BBench 1.01」(海人氏作)を使って検証してみた。検証時の条件は、10秒おきにキーボード押下、60秒ごとに無線LAN(IEEE802.11g)によるインターネット巡回(10サイト)を行う設定にした。また、ディスプレイの輝度は最高値、音量は最大値の半分、Bluetoothはオン、Vistaの電源プランは「高パフォーマンス」を選んでいる。
BBenchの計測結果は2時間26分20秒(約2.43時間)。ディスプレイの輝度を落としたり、Bluetoothをオフにしたりすれば、メーカー公称値に近い動作時間は確保できそうだ。イマドキのAtom搭載PCとしては、バッテリー駆動時間が長いとはいえないが、出先である程度の作業ならこなせるレベルといえる。
“IONバリュー”をフルに発揮するならBDドライブ内蔵がお勧め
Cresion NAは、価格と性能のバランスが良好なマシンといえる。CPUにAtom 330を採用し、処理速度はAtom N270、またはAtom N280などを採用したNetbookを上回る。またIONプラットフォームを採用したことで、軽い3Dゲームなら実用的なフレームレートで動作する3Dグラフィックスパフォーマンを示した。1366×768ドットという高解像度を12.1型ワイドのディスプレイで実現したおかげでフットプリントも大きくならずに済んでいる。重さもギリギリ2キロを切っていて持ち運べるレベルだ。
実売価格はBD-ROMドライブを搭載したWindows Vista Home Premium(SP1)モデルで7万9979円と、平均的なNetbookより3万円ほど高い。しかし、Netbookの「速度の遅さ」「光学ドライブ非搭載」「画面の狭さ」がすべてクリアされており、ストレスなく利用できるならBD-ROMドライブを搭載して3万円も納得できる(OSなしを選択すると6万4980円になる)。「安いノートが1台欲しいけどNetbookじゃ性能不足」ということが分かるPCユーザーには、ぜひ購入を検討してもらいたい1台だ。
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