インテル純正なのに1万円台――Intel X25-V「SSDSA2MP040G2C1」を試してみた(2/2 ページ)
速度と信頼性で人気のインテル製SSD。でも、80GBのX25-Mは実売2万5000円前後で手が出しにくい。そこに登場したのが「X25-V」だ。こんなに安くて大丈夫なの?
X25-M G2とどれくらい違うのか? ベンチマークテストでチェック
テスト環境 | |
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マザーボード | ASUS P7P55D EVO |
グラフィックスカード | 玄人志向 GF8500GT-E256H/HP |
CPU | Core i7-860(2.80GHz) |
メモリ | Corsair Memory TR3X6G1333C9 PC3-8500(9-9-9-24) 2Gバイト×2 |
OS側HDD | Deskstar 7K1000.B HDT721010SLA360 |
OS | 32ビット版Windows 7 Ultimate |
ドライバ | MS純正 |
実際にX25-Vの性能を見てみよう。今回は比較用として、ミドルレンジクラスであるX25-M G2(SSDSA2MH160G2C1)にTrimコマンド対応の最新ファームウェア(2CV102HD)をインストールしたものを用意している。
計測は、インターネット上などで広く使われている「CrystalDiskMark 2.2」の100/1000Mバイトファイルの書き込みテストに加えて、NCQ対応などの変更が行なわれ、2010年1月現在βテスト中の改良版「CrystalDiskMark 3.0.0β2」の1000Mバイトファイルの書き込みテスト、ストレージ向けのベンチマークソフト「HD Tune Pro 3.50」のベンチマークモード64KBのシーケンシャルリード・ライト、ランダムアクセスのリード・ライト、総合ベンチマークテストとして使われているPCMark05の「HDD Test Suit」を利用した。テスト条件はすべてAHCIモード、ファイルフォーマットについてはHD Tune Pro以外はすべてNTFSとしている。
CrystalDiskMark 2.2/3.0.0β2
X25-Vのテスト結果を見ると、読み出し、書き込みともにX25-M G2と比べると低下している。特に書き込みついてはシーケンシャルライト、512Kバイト書き込みともに半減したが、OS利用時に体感的に影響が大きいとされる4Kバイトファイルの書き込みについてはX25-M G2とほぼ同等の値を維持している
HD Tune Pro 3.50
こちらもシーケンシャルなどテスト結果の傾向は同じだ。ランダムアクセス時の結果を見ると、ドライブに対して1秒間に行えるリード・ライトの回数を表わす単位“IOPS”も、X25-Vは1Mバイトや512Kバイトといったファイルサイズでは性能低下がみられ、4KバイトではX25-M G2に近い値を出している。
PCMark05 HDD Test Suit
Windows XPやオフィスアプリの起動、アプリケーションの動作を再現することでドライブの性能を測るベンチマークテストにおいても、ほかのテストと同様にX25-M G2が読み書きともに高速である点は変わらないが、OSやアプリケーションの起動や細かいファイルの読み出しなどを行うVirus Scanは、X25-Vも健闘した。
実売価格と目的しだい
X25-VとX25-M G2を比較してみると、性能ではミドルレンジモデルであるX25-M G2が高いが、アプリケーションやOSの動作で体感上の影響が大きい4Kバイトファイルのランダムライトなどの数値はX25-M G2と近い結果を出しているなど、実際にOSやアプリケーションを利用する局面での使い勝手は悪くない。インテル製品らしい実用性の高い製品と言えるだろう。
ただ、40Gバイトという容量と、1万5000~1万6000円とする実売価格が妥当と言えるかどうかだ。容量40Gバイトとなると、Windows XP環境で使うのであれば十分かもしれないが、Windows 7やWindows VistaなどのOSとアプリケーションをインストールして使うにはやや少ない。また、この価格帯なら容量が64Gバイトで他社製コントローラを搭載する製品も存在する。インテルブランドが好きな人でないとコストパフォーマンス面では不利と言わざるを得ず、逆に、現時点ではX25-M G2のほうがコストパフォーマンスが高いと言える。願わくば実売価格が1万2000円前後にまで落ち着いてくれることを期待したいところだ。
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