復活の「XPS 14」は“adamo”の美しさと“Studio”のバランスを備えるのか?:ずいぶん丸くなったねぇ(3/3 ページ)
斬新なスタイルで多くのユーザーから注目された「adamo」と価格性能比が絶妙だった「Studio」。復活したXPSノートはそのいずれも満足させてくれるのだろうか?
3DゲームタイトルとOpen GLの性能は“Optimus”で段違い
ベンチマークテストの結果 | Optimus (GeForce 420M) | Optimus(Intel HD Graphics) | |
---|---|---|---|
PCMark Vantage Build 1.0.2.0 | PCMark | 5969 | - |
memories | 4027 | - | |
TV and Movies | 2351 | - | |
Gaming | 4960 | - | |
Music | 6480 | - | |
Communications | 5714 | - | |
Productivity | 5091 | - | |
HDD | 4300 | - | |
PCMark 05 Build 1.2.0 | CPU | 7375 | - |
Memory | 6052 | - | |
Graphics | 4538 | - | |
CrystalDiskMark3.0 | Read-Seq | 105.2 | - |
read-512K | 38.29 | - | |
Read-4K | 0.482 | - | |
Read-4KQD32 | 0.973 | - | |
Write-Seq | 104.1 | - | |
Write-512K | 45.17 | - | |
Write-4K | 0.746 | - | |
Write-4KQD32 | 0.765 | - | |
3DMark06 Build 1.0.2 | 3DMarks | 6842 | 1969 |
CPU Score | 2789 | 2841 | |
3DMarkVantage Build 1.2(Performance) | GPU Score | 3125 | 341 |
CPU Score | 7540 | 7519 | |
CINEBENCH R10 | Open GL | 4372 | 2188 |
Rendering(Single) | 3830 | 3058 | |
Rendering(Multiple) | 8140 | 6636 | |
CINEBENCH R11.5 | Open GL | 18.94 | 1.48 |
CPU | 2.2 | 2.18 | |
The Last Remnant | 1366×768ドット | 40.71 | 10.42 |
Street Fighter IV | Score | 11643 | 6361 |
AverageFPS | 81.52 | 17.33 |
評価で使ったXPS 14は、CPUがCore i5-460M、GPUがGeForce 420M、システムメモリがDDR3を4Gバイト、HDDが容量500Gバイト、7200rpmの「HTS725050A9A364」という、価格を重視した構成だった。性能評価で行ったベンチマークテストでは、システム全体の測定としてPCMark VantageとPCMark05、CINEBENCH R10.5とCINEBENCH R11.5、CrystalDiskMark3.0を走らせたほか、Optimus Technologyによるグラフィックス性能の違いを見るため、3DMark Vantageと3DMark06、そして、ゲームタイトルによるベンチマークテストを実施している。なお、ベンチマークテストにおけるグラフィックス機能の切り替えは、コンテキストメニューから強制的に行っている。
バリュークラスのGeForce 420Mだが、それでもゲームタイトルを使ったベンチマークテストの結果はIntel HD Graphicsを有効にした状態から大幅に向上する。ただ、それはIntel HD Graphicsの結果がかなり制限のあるものであるためで、GeForce 420Mでどんなゲームでも快適に動くというわけではないので注意したい(Fermi世代のハイエンドGPUとミドルレンジGPUで行ったベンチマークテストの結果はこちらとこちらを参考にしていただきたい)。
14型ワイド液晶ディスプレイを搭載した重さ約2.43キロのノートPCでは、モバイル利用という場面はそう多くないと思われる。そのため、Optimus Technologyによる「性能と省電力の両立」がユーザーの使い勝手に大きな影響を与える局面もそれほどないかもしれない(大量導入をするようなビジネス利用なら、オフィス全体の消費電力を削減するという長期的評価軸で貢献するが)。
最小構成価格で比較した場合、XPS 14と17型ワイド液晶ディスプレイを搭載するXPS 17の価格差は2万円程度になる。BTOで選択するシステム構成がほぼ同じ場合、ディスプレイサイズが大きいXPS 17を選ぶことは、「サウンドやコンテンツ利用を重視したノートPC」という製品のコンセプトを生かすという考えではより妥当だ。
ただ、XPS 14の比較的コンパクトなフットプリントは、個人が使う机やサイドテーブル、リビングルームのテーブルにおける収まりがいい。「個人が気軽に使う」ことを優先するユーザーならXPS 14がより適しているといえるだろう。
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卓越したパフォーマンス、XPSシリーズ最軽量14インチノート。8万9980円~(11月12日現在)
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