4万円で“480”の夢を見る──君は「GeForce GTX 570」で“ホクホク”できるか!:イマドキのイタモノ(2/3 ページ)
GeForce GTX 580の発表から約1カ月、GeForce GTX 500シリーズの第2弾として“570”が登場した。お手ごろ価格のGF110コアはどんな力を持っているのか。
3D性能はGeForce GTX 480相当。場合によっては上回ることも
今回の性能検証では、通常のレビュー記事よりベンチマークテストのタイトルを絞り込んだうえで、ハイエンドクラスのGPUと比較した。なお、GeForce GTX 580の測定から時間が経っていないので、一部のデータはそのレビュー記事で掲載した値を再利用している。また、検証機材の構成もGeForce GTX 580のレビューとそろえている。
ベンチマークテストシステム構成 | |
---|---|
CPU | Core i7-980X(3.33GHz、Turbo Boost Technology有効時3.6GHz) |
マザーボード | ASUS Rampage II GENE |
チップセット | Intel X58 Express |
メモリ | DDR3-1333(バルク 2GB×3/9-9-9-24) |
HDD | WD5000AAKS(500GB/7200rpm/16MB) |
OS | 64ビット版 Windows 7 Ultimate |
3DMark06の結果は、いずれの設定条件でもGeForce GTX 480に及ばないものの、GeForce GTX 470からは大幅に向上した。また、詳細テストの結果を見ると、「Multi-Texturing」や「Vertex Shader - Complex」、「Perlin Noise SM3.0」などでGeForce GTX 480を上回るスコアを示している。グラフィックスメモリのバスはが狭いが高い動作クロックでカバーしている印象だ。これが3DMark Vantageになると、GeForce GTX570のスコアはGeForce GTX 480を完全に上回る。
ゲームタイトルのベンチマークテストで測定したスコアを見ていくと、BIOHAZARD 5のDirectX 9とDirectX 10に関してはGeForce GTX 480相当といえる。その差は1fps程度で誤差と考えていいだろう。
DirectX 11対応のゲームタイトルでは、DiRT2およびLOST PLANET 2でGeForce GTX 480を上回り、Unigine Heaven 2.1はほぼ同等、H.A.W.X.2に関してはGeForce GTX 480がわずかにいいスコアであった。ゲームタイトルによって、グラフィックスメモリへのアクセスが多いものはメモリ帯域幅の広いGeForce GTX 480が有利で、純粋にGPU負荷が高い場合は高クロック動作のGeForce GTX 570が有利になるようだ。とはいえ、GeForce GTX 570の性能はGeForce GTX 480にほぼ匹敵すると評価していいだろう。
なお、GeForce GTX 570の消費電力は、GeForce GTX 470と比べて、アイドル時は低くピーク時は高いという結果になったことにも注目したい。
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