富士通が「FMV」春モデルを発表――グラスレス3D、Sandy Bridge、AMD Fusion APUなど大幅強化:2011年PC春モデル(2/3 ページ)
富士通は個人向けPCの2011年春モデルを1月20日より順次発売する。グラスレスでの3D立体視に対応したモデルを投入するほか、新CPUや新デザインを積極採用した。
フルモデルチェンジが目立つモバイルノート
モバイルノートPCは、13.3型ワイド液晶搭載の「FMV LIFEBOOK SH」、12.1型ワイド/11.6型ワイド液晶搭載の「FMV LIFEBOOK PH」、10.1型ワイド液晶搭載Netbook「LIFEBOOK MH」の3シリーズを用意。3シリーズとも新デザインを採用し、インテルやAMDの新プラットフォームを積極的に取り入れている。
FMV LIFEBOOK SHは13.3型ワイド液晶ディスプレイと着脱式の光学ドライブを備え、高性能と重量1キロ台のボディを両立させたモバイルノートPCだ。モバイルWiMAX+USB 3.0+HDMI出力端子の標準搭載といった基本性能の高さに加え、DVDスーパーマルチドライブの代わりに、動作時間を延長させる増設バッテリーの装着、あるいはより軽量になるベイカバーの装着にも対応する。
上位機の「SH76/C」はボディデザインを一新し、CPUに新世代のCore i5-2520M(2.5GHz/最大3.2GHz/HT対応)を搭載した(下位機のデザインは従来機と同様)。
1スピンドル構成のモバイルノートPCであるFMV LIFEBOOK PHは、12.1型ワイド液晶(1280×800ドット表示)とCore i3-2310M(2.1GHz/HT対応)を搭載した上位機「PH74/C」、11.6型ワイド液晶(1366×768ドット表示)とAMD E-350(1.6GHz)+Radeon HD 6310を備えた下位機「PH50/C」を用意する。
PH74/CはモバイルWiMAXに対応するほか、BIOS動作や起動OSサービスを制御し、高速にOSを起動する機能も持つ。起動時間は2010年秋冬モデル(PH770/3B)比で約半分となる約40秒を実現する。PH50/Cは解像度の低いWeb動画を高画質化して再生する「くっきり機能」などを備える。
NetbookのFMV LIFEBOOK MHは、「MH30/C」の1モデルを用意。Atom N475(1.83GHz)と10.1型ワイド液晶(1024×600ドット表示)を搭載する。
ボディデザインの変更によって、約10.5時間駆動の大容量バッテリーを搭載しながら、バッテリー部分が出っ張らず、最厚部で33ミリ、重量約1.29キロの薄型軽量ボディを実現した。モバイルWiMAXにも標準対応する。
デスクトップは液晶一体型にグラスレス3D対応モデルを用意
デスクトップPCは、23型ワイド/20型ワイド液晶一体型「FMV ESPRIMO FH」、新デザインの20型ワイド液晶一体型「FMV ESPRIMO EH」、セパレート型「FMV ESPRIMO DH」の3シリーズを擁する。
全機種にダブルテレビチューナーを搭載した液晶一体型の主力機種であるFMV ESPRIMO FHには、「グラスレス3D」対応の最上機「FH99/CM」が追加された。23型フルHD液晶ディスプレイの表面に、標準添付される専用パネル「3Dコンバージョンパネル」を装着することで、専用グラスをかけることなく、奥行き感のある3D映像が楽しめる。3Dコンバージョンパネルは、3D立体視を行わない場合にユーザーが取り外す必要があるが、この仕組みにより、専用グラスを使わない3D立体視対応PCとしては価格を抑えることができたという(FH99/CMの予想実売価格は26万円前後)。
FH99/CMの下位機には従来同様、円偏光方式の3D立体視に対応した23型フルHD液晶搭載モデル「FH98/CM」も用意した。円偏光方式は専用グラスの装着が必須だが、FH99/CMのグラスレス3Dに比べて立体視の効果は高い。そのため、富士通は、家族や友人と奥行き感がある自然な3D映像を手軽に楽しみたい場合はグラスレス3D、個室などでじっくり迫力ある3D映像を味わいたい場合は円偏光方式がおすすめとしている。
基本スペックについては、FH99/CMとFH98/CMにCore i7-2630QM(2.0GHz/最大2.9GHz/HT対応)、タッチパネル付き23型フルHD液晶搭載の「FH76/CD」にCore i5-2520M(2.5GHz/最大3.2GHz/HT対応)を搭載。長時間録画を想定し、FH99/CM、FH98/CM、そして20型ワイド液晶(1600×900ドット)搭載の上位機「FH58/CM」には、2TバイトのHDDも盛り込んだ。
新たに追加された液晶一体型のFMV ESPRIMO EHは、地デジチューナー搭載のエントリーモデル。新デザインのボディに、AMD Fusion APUのAMD E-350(1.6GHz)+Radeon HD 6310、1600×900ドット表示の20型ワイド液晶を搭載する。解像度の低いWeb動画を高画質化して再生する「くっきり機能」も持つ。
セパレート型のFMV ESPRIMO DHは2モデルを用意し、上位機の「DH77/C」に新デザインのボディとCore i7-2600(3.4GHz/最大3.8GHz/HT対応)、1920×1200ドット表示の24型ワイド液晶ディスプレイを採用。グラフィックス機能はCPU内蔵のIntel HD Graphics 2000を使用する。下位機の「DH53/C」はCore i3-550(3.2GHz/HT対応)を搭載し、1680×1050ドット表示の22型ワイド液晶ディスプレイが付属する。
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