軽量薄型パワフルノート「ThinkPad T420s」でワクワクする?:その変化は“Sandy Bridge”にとどまらない(3/3 ページ)
持ち運べてタフに使える2スピンドルノートPCといえば、ThinkPad T4XXsシリーズ。その最新モデルが“Sandy Bridge”を搭載した。その性能と使い勝手は?
細かい制御が可能な「省電力マネージャー」
日本の厳しい電力事情を意識して、PCメーカー各社は省電力性能と“ピークシフト機能”を“にわかに”訴求するようになった。ThinkPadシリーズでも、ThinkVantageに用意された省電力マネージャーでピークシフト機能をはじめとする、こまかい電源管理課可能になっている。
省電力マネージャーは、ベーシック画面とアドバンス画面があり、ベーシック画面では、タブに「電源使用」と「バッテリー」が、アドバンス画面では、「電源プラン」「共通省電力設定」「電源スケジュール」「バッテリー」「オプション」のタグをそれぞれ用意する。ここでは、より細かい制御ができるアドバンス画面を紹介しよう。
「電源プラン」では、Windows 7でも用意している電源管理と同じように、利用場面に合わせた省電力設定が行える。省電力マネージャーの電源プランではより細かい設定が可能だ。ユーザーが新たにプランを加えるときは、「システム設定」「アイドル時タイマー」「イベント」「アラーム」「詳細設定」のそれぞれで用意された項目をバッテリー駆動時とAC駆動時で設定する。
なお、電源スケジュールでは、「同じ時間に“マックス・バッテリーライフ”と“マックス・パフォーマンス”」という矛盾するモードを新規で登録した場合、適用段階で指摘される。
「共通省電力設定」では、電源プランすべてで共通する設定項目が用意される。そして、「電源スケジュール」では、」いま、多くのPCメーカーが訴求する「ピークシフト機能」に関する挙動を設定できる。
ピークシフト機能は、時間によってバッテリー駆動とAC駆動を切り替えるが、その設定では、実行間隔や有効期間、バッテリー駆動への切り替え開始時間と終了時間だけでなく、充電停止終了時間や、ピークシフト機能を実施する条件も指定できる。バッテリーの残量が足りないのに供給電源がACからバッテリーに切り替わらないように事前に残量を指定できるほか、システム側で利用状況を監視して自動的に判断するモードも用意している。
総合力の強みで選びたい軽量薄型ノートPCだ
“Sandy Bridge”世代のCPUを搭載したことで、従来モデルから性能を向上させただけでなく、解像度の向上とUSB 3.0の搭載など、機能を充実させたThinkPad T420sの登場を待っていたユーザーが多い。いまでは、「ビジネスに耐えられる頑丈で高い性能を発揮する軽量な2スピンドルノートPC」という条件を満たすノートPCは、ThinkPadシリーズ以外でも登場しつつあるが、キーボードをはじめとする、細かい使い勝手ではThinkPad T420sに“1日の長”があるといえる。メインマシンとして思う存分使いたいユーザーには、まず検討してもらいたい1台となるだろう。
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