連載

マウスをいつも、ポケットに入れて――ロジクール「Logicool Cube」ちょっと気になる入力デバイス(2/2 ページ)

ユーザーに身近なキーボードとマウスは、星の数ほど発売されている。その中から、気になる一品を360度チェックする本連載。今回は……やだ、なにこれかわいい。

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「プレゼンテーションモード」が意外と便利

 マウスを宙に持ち上げることで、クリックボタンがスライド送り/戻しとして機能する「プレゼンテーションモード」を搭載しているのもLogicool Cubeの特徴だ。本体を軽く握るように人差し指と中指で底面を支え、この状態でクリックボタンを押すとスライドが進む。プレゼンテーションモードでは左右ボタンの違いはなく、スライドを戻すには手首をひねって本体を裏返し(もしくは手の中で本体をひっくり返して)、同じようにクリックボタンを押せばいい。

 モードの切り替えは本体を持ちあげてから1~2秒程度で自動的に切り替わる(机上に置いてマウスモードに戻る時間も同程度)。プレゼンテーションモードではスクロール機能がオフになるほか、センサー部分を手のひら側でふさいでしまってもマウスモードには戻らないので、プレゼン中の誤操作を防げる。ポインタとしての機能はないが、簡単なプレゼンならLogicool Cubeで十分代用がきくだろう。

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 なお、プレゼンテーションモード時のクリックは、Webサイトやテキストエディタの画面スクロール(PgDn/PgUp)としても利用できる。1画面ごとの切り替えは視線移動が大きくなるが、マウスを机の上で操作する必要がない(つまり寝そべっていてもいい)ので、長いテキストを読んでいるときは有用かもしれない。また、PCをリビングのテレビに接続し、フォトビューワーで写真を閲覧しているときなどにも重宝しそうだ。

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 Logicool Cubeを使っていて、ふと「MX Air」を思い出した。MX Airは、当時まだめずらしかったタッチセンサー式スクロールや、空中モードという画期的な機能を搭載していたが、多機能だったぶん、本体サイズは大きく、高価だった。

 もちろん、MX Airの空中モードとは違い、Logicool Cubeのプレゼンテーションモードでは単純にスライドを送ることしかできない。だが、プレゼン用マウスとして機能を極限までそぎ落とし、いつでもポケットに入れて持ち運べるサイズにまとめたのは、ある意味で“オーバースペック”だったMX Airの存在があったからだろう。そう考えると、今回登場したLogicool Cubeのデザインが、なんら奇をてらったものではなく、これまで同社が目指してきた「使いやすさ」の延長にあることが分かる。

PC USER編集部Gのインプレッション

 2ボタン+タッチセンサースクロールという必要最低限の設計で、見た目もシンプルな小型マウス。ストラップ穴があれば、首からかけてもいいと思えるサイズと重量が魅力だ。見た目もつややかで、触り心地もよい。Ultrabookを使っている人はお供に1つあると便利かも。

 プレゼンでも利用でき、モバイルマウスとしてはツボを押さえた製品だが、なんとなくポケットに入れたまま洗濯してしまいそうではある……。小さいモノ好きなら無条件で買い。

PC USER編集部Sのインプレッション

 携帯用マウスとしては、重さ、サイズ、形状ともに収納性に優れる。レシーバーもUSBに差しただけで導入できるので簡単。ポインタカーソルの移動、クリックもそれほど使いにくくない。携帯用マウスと思えば、指先で本体を保持してクリック、スクロール操作は許容範囲だ。

 そのデザインからマウスと分からないばかりか、使いかたが直感でイメージできないユーザーもいるかもしれない。実際私がそうで、若手の編集部員に生暖かい目で見守られながらあたふたと使うことになった。中高年社員をいびり出すのに、とても有効なPC周辺機器といえるだろう。

PC USER編集部Iのインプレッション

 見た目が本当にカワイイ。プレゼンテーション用として購入するどころか、コレクションとして欲しくなってしまうほど。デスクに置いておくのもいいが、持ち歩けばいざというときの話のタネにもなりそうだ。

 マウスとしては、見た目に反して使いやすかったのには驚いたが、右クリックボタンの位置が左クリックボタンの手前にあるのは、指を不自然に曲げなければならないので少し辛かった。幸い右クリックは多用しないので、個人的には十分実用の範囲だが。

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