Ivy Bridge世代のハイエンドタワーが7万円台から――「HP Pavilion Desktop PC h8-1290jp/CT」:2012年PC夏モデル
「HP Pavilion Desktop PC h8-1290jp/CT」は、第3世代Core i5/i7とIntel Z75 Expressを採用したミニタワー型PC。ハイエンドモデルながら、7万円台から購入できる。
第3世代Coreの採用とともにGPUやインタフェースも強化
日本ヒューレット・パッカードは5月2日、Ivy Bridgeこと第3世代Core搭載のミニタワー型PC「HP Pavilion Desktop PC h8-1290jp/CT」を発売した。ラインアップは量販店モデル(実売価格16万円前後)と、購入時に仕様をカスタマイズできる同社直販のHP Directplusモデル(7万5810円から)を用意する。
HP Pavilion Desktop PC h8シリーズは、同社のデスクトップPCラインアップにおいて、水冷ゲーミングPCの「HP Pavilion Desktop PC h9」シリーズに次いでハイスペックな製品だ。個人ユーザー向けのハイエンドモデルに位置付けられている。
2012年春モデルの「h8-1280jp/CT」に比べて、CPUを第2世代Core(開発コード名:Sandy Bridge)から最新の第3世代Coreに、チップセットをIntel H67 ExpressからIntel Z75 Expressに移行し、メモリはPC3-10600からPC3-12800に高速化した。また、グラフィックスカードの選択肢やUSB 3.0ポートの数を増やすことで、システム全体を強化している。
量販店モデルの基本スペックは、4コア/8スレッド対応CPUのCore i7-3770K(3.5GHz/最大3.9GHz)をはじめ、GeForce GTX 550Ti(グラフィックスメモリ1Gバイト)、16Gバイトメモリ(4Gバイト×4)、2TバイトHDD(7200rpm)、Blu-ray Discドライブ、600ワットの電源ユニットを搭載。USB接続のキーボードと光学マウスが付属し、プリインストールOSは64ビット版のWindows 7 Home Premiumを採用する。
ボディの前面には15 in 1メディアスロット(CF Type I/II、SDXCメモリーカード、メモリースティックPRO、xDピクチャーカードなどに対応)と4基のUSB 2.0、天面には2基のUSB 3.0ポートと音声入出力を搭載。背面には、1000BASE-Tの有線LANのほか、4基のUSB 3.0(うち2基は拡張カードのブラケットに実装)、4基のUSB 2.0、光デジタル音声出力、アナログ音声端子6基(8.1ch出力対応)などを装備する。映像出力端子は搭載するグラフィックスカードによって変わる仕様だ。
ボディデザインは、2012年春モデルを継承する。本体サイズは175(幅)×412(奥行き)×415(高さ)ミリで、重量は約10.98キロだ。
HP Directplusモデルは、Core i7-3770Kをはじめ、Core i7-3770(3.4GHz/最大3.9GHz)、Core i5-3570K(3.4GHz/最大3.8GHz)、Core i5-3450(3.1GHz/最大3.5GHz)と4種類のCPUから選べる。グラフィックスカードは新たに加わったRadeon HD 7770(2Gバイト)/HD 7950(3Gバイト)のほか、Radeon HD 7450(1Gバイト)、GeForce GT 530(2Gバイト)/GTX 550i(1Gバイト)/GTX 580(1.5Gバイト)を搭載可能だ。
メモリは4Gバイト(2Gバイト×2)から16Gバイト(4Gバイト×4)まで、データストレージは1Tバイト(7200rpm)/2Tバイト(7200rpm)/3Tバイト(5400rpm)のHDD、1TバイトHDD×2のRAID 0/RAID 1構成、120Gバイト/160GバイトのSerial ATA 3Gbps対応SSD(Intel 320)、256GバイトのSerial ATA 6Gbps対応SSD(Micron C400)を用意。光学ドライブはDVDスーパーマルチ、BD-ROM、BD-REの3種類を搭載でき、デュアル光学ドライブの構成にも対応する。
通信機能については、IEEE802.11b/g/nの無線LANモジュールを追加で内蔵することも可能。キーボードとマウスはUSB接続もしくはワイヤレス仕様、プリインストールOSは64ビット版のWindows 7 Home Premium/Professional/Ultimateからの選択だ。
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