第3回 パフォーマンスはどう?──ベンチマークスコアを一斉チェック:2013年版 7型タブレット横並びチェック(2/3 ページ)
ともかく「快適に使えないとダメ」──ですよね。今回は7型タブレットの機器としての基本操作性、ひいては所有満足度を高め、維持するための重要項目である「パフォーマンス」を横並びチェックしよう。
3種類ベンチマークアプリで、一斉パフォーマンステスト
まずはハードウェアの性能全般を計る「Quadrant Professional Edition」(Android版)から。テストはそれぞれ3回ずつ実行し、その平均値を記載した。総合スコアだけでなく、CPU、メモリ、I/O、2D、3Dの各スコアもそれぞれ3回の平均値としている。
総合スコアは、Android 4.x系の各機種において、KDDI「AQUOS PAD SHT21」が5650ポイントでトップ、5019ポイントのNTTドコモ「MEDIAS TAB UL N-08D」が続いた。この2機種はメモリ、I/O、2Dテストでもそれぞれ高い値を記録している。
一方、Android 3.2を採用する2機種が登場時期、応じてスペックも低い傾向にある都合によりスコアは総じて若干低めだが、これは仕方ない。ただしディスプレイ解像度が低く、その分負荷が少ないためか「ICONIA TAB A100」は3Dサブスコアで意外なほど優秀なスコアを記録している。
CPUテストはクアッド(4+1)コアのGoogle「Nexus 7」が11263ポイント、東芝「REGZA Tablet AT570」が10947ポイントと、デュアルコアプロセッサ搭載機種比で高いスコアを記録した。搭載コアの数に応じてスコアも高くなる傾向が見て取れる。
続いて、Qualcommが提供するベンチマークアプリ「Vellamo Mobile Benchmark」(Android版)でテストする。このテストは、Webブラウザのレンダリング描画速度、JavaScript速度、ページロード速度など、Webサイト/HTML5の描画・表示に関わるパフォーマンスを計るもの。同じく5回実行し、その平均値を並列した。
Vellamoでのテストにおいては、2000ポイント近いスコアをマークする2013年4月現在の最新スマートフォンと比べると値は低めな傾向ではあるが、その中でもNTTドコモ「MEDIAS TAB UL N-08D」は1849ポイントと健闘した。続いてGEANEE「GEANEE ADP-704」が1403ポイント、Google「Nexus 7」が1390ポイント、KDDI「AQUOS PAD SHT21」が1355ポイントとなった。
最後に、ゲーム利用の指針となる3Dグラフィックスの描画性能を計る「MOBILE GPUMARK」(iOS版/Android版)のテストを。こちらはAndroid搭載モデルとともにiOS搭載「iPad mini(Wi-Fiモデル)」でも実施する(なお、一部機種でアプリを起動できず、測定を見送った。今回はICONIA TAB A100、REGZA Tablet AT570、IdeaTab A2107Aは対象外とさせていただく)。
テスト結果は、4483ポイントのアップル「iPad mini(Wi-Fiモデル)」と4448ポイントのGoogle「Nexus 7」の2機種が良好。続いてNTTドコモ「MEDIAS TAB UL N-08D」、GEANEE「GEANEE ADP-704」、パナソニック「BizPad JT-H580VT」などが3000ポイント台を記録した。
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