「Windows Blue」って何?:鈴木淳也の「まとめて覚える! Windows 8」
え? もう新しいのが出るの? Windows 8に続く次期OSかとうわさされていた「Windows Blue」なるものの存在が明らかになった。改めてどういう製品かを解説する。
Q:「Windows Blue」ってOSが出るという話を聞いたけど、どういう製品? それまでWindows 8購入を控えるべき?
このほど、Windows Blue(コードネーム)は現行OSであるWindows 8のアップデートとし、「Windows 8.1」とすると正式発表があった。8.1のバージョン名が示すとおり、基本的にはWindows 8の延長線上にあるOSだといえる。
これまで「Blue」という名称の製品は、一部で「次期Windows」「一連のWindows製品の大規模アップデートの総称」などと内部情報をもとに報じられていただけのもので、あくまでうわさに過ぎなかった。ところが2013年3月末、米MicrosoftコーポレートバイスプレジデントのFrank Shaw氏が「Looking Back and Springing Ahead」というブログ記事の中で同社として初めて「Blue」の存在に言及し、これに関する概要を紹介する場として、2013年6月末に「BUILD 2013」という開発者イベントを開催すると告知した。
さて、これまでのShaw氏の言及の中でもいくつかヒントが示されていたが、まず「Blue」は製品名ではなく、発表前の製品に対して関係者内で識別できるよう付けられた別名(コードネーム)であること。そしてWindows 8を大きく刷新するような性格の製品ではないことが挙げられる。これまでのService Packのような位置付けにあたり、2013年内にWindows 8ユーザー向けに無料で提供されるという。
従来のWindows 8向けに提供されているPCであればそのままBlueでも快適に利用できると思われ、BlueへのアップデートはWindowsストア経由で行われる。
7型クラスのミニWindowsタブレットも登場する?
また、Blueとは直接関係しないが、MicrosoftがWindowsをiPadやNexusといったライバル製品群と競合できる形にプラットフォームを広げていこうという意図が最近、随所で確認できるようになってきた。
例えば、最近はiPad miniやNexus 7といった7型クラスのタブレット製品が人気だが、同社はWindows 8タブレットの画面サイズ要件を引き下げることで、こうした製品をWindows 8でも実現できるようにしようとしている。
具体的には「ディスプレイ解像度の範囲が緩和」がポイントだ。これまで1366×768ドット以上の解像度を持つものでなければ「Windows 8タブレットの認定」をとれなかったが、今後は1024×768ドットでも可能になっている。これにより、従来までは10型クラスが中心だったWindows 8タブレットだが、より小型で軽量なモデル、あるいはより柔軟なアスペクト比、ユニークなデザイン/設計のモデルなど、これまでの枠にとらわれない特徴のあるモデルが登場するかもしれない。
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