第4回 やっぱいいぜ、X1 Carbon──「オンリーワン」な魅力を再確認:ThinkPad X1 Carbonロードテスト
今さらながらThinkPad X1 Carbonのロードテストを開始する。Haswellや"2in1"がキーワードだが、なぜどちらでもないX1 Carbonなのか? それは「これもまたオンリーワン」な魅力を再確認したこと、そしてもうすぐHaswell搭載のThinkPadが出てしまうかもしれないからだ。じゃいつやるのか? 今でしょ! ということで。
これもまたオンリーワンのUltrabook──「ThinkPad X1 Carbon」
今回ロードテストを実施するにあたりいくつかの選択肢があったが、筆者は迷わずこの「ThinkPad X1 Carbon」を選んだ。開発コード名:Haswellこと第4世代Coreプロセッサーが登場し、可変型や脱着型の2 in 1/ハイブリッド型PCが話題になっている今、なぜベーシックなクラムシェルスタイルのThinkPad X1 Carbonなのか? それは、ThinkPad X1 Carbonがいまだ色あせぬオンリーワンの存在だからだと再確認したからだ。どの部分でオンリーワンか? もちろんキーボードである。
いわゆる“ハイブリッド型”が注目されるのも、結局やっぱりみんなキーボードから離れられないからである。開発コード名:Clover Trail+世代搭載のWindows 8タブレットも、やっぱりThinkPad Tablet 2のように、キーボードソリューションがしっかり用意されているモデルが好評だ。iPadやAndroidタブレット用の周辺機器としても、外付けのキーボード製品は売れ筋の上位に来るだろう。
これまでいろんなUltrabook/モバイルPCに触れ、使ってきたが、軽量を追求した軽量志向、高画素密度で美しい画面を搭載した画面志向、バッテリー志向、バランス型、欲張りな可変型、みなそれぞれによさがあり、Ultrabookのカテゴリに含むマシンにおいてもスタイルのバリエーションが増えている。
ただ、現時点で入力/キーボードを最優先して選ぶならば、筆者がもっともよいぞと思うのはいまだこのThinkPad X1 Carbonだと思う。Ultrabookは薄型化がノルマの1つであることもあって、キーボードにしわ寄せがきがちなだけに貴重な存在といえる。
こういったオンリーワンの魅力がある製品は流行の変化にも強い。近い将来にはHaswell世代のより魅力的なThinkPadも出てくるかもしれないが、おそらく道具としての価値は変わらないはずだ。これまでこのThinkPad X1 Carbonの製品レビューを行う機会がなかったことは少し心残りであったこともある。改めてすみずみまでチェックしたうえで、新世代のThinkPadを待ちたい。
文字入力を快適にする設定
新しいノートPCを導入した際、キーボード設定で筆者が必ず行うことがある。ベテランユーザーなら釈迦に説法だが、意外と知らない人もいるかもしれないので紹介しておこう。キーボードのプロパティで「表示までの待ち時間」を一番「短く」、「カーソルの点滅速度」を一番「速く」することである。この設定を行うことで、テキストエディタやワープロソフトを使う時の入力の快適度が格段に違ってくる。
これを行うと、カーソル移動のレスポンス、BackSpaceキーやDelキーで連続して文字を消す時のスピードがまったく違う。押しっぱなしで消すスタイルの人の場合はあまり体感できないかもしれないが、押した回数を文字数として、あるいは移動量として無意識にカウントしているのである。
原稿を執筆するときは必ずしも最初から順番に書くとは限らない。また、書いたあとに全体を見渡してチェックする時、戻って修正する必要が出てきた時に、カーソルを任意の場所に移動させる作業はおそらくひんぱんに行う。内容を試行錯誤する際に、1~2行書いてみてbackSpaceキーでちゃっと消して再入力する──といった作業もよく行うので、この設定は重要である。
かなり昔の話であるが「新しいPCにしたのに全然速くない、むしろ遅い! CPUのキャッシュのレイテンシが遅いせいじゃないのか!」などと八つ当たりしていた知人がいた。この設定をしてあげたらおとなしくなったという例がある。最新のWindows 8であってもデフォルト設定は変わっていないようだ。すぐできる設定なので、もしデフォルトのままで使っている人は試してみてはいかがだろうか。
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