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「リネーム感をどうするか、それが問題だ」――AMD「Radeon R9/R7」シリーズの反響は?古田雄介のアキバPickUp!(1/4 ページ)

AMDの新世代GPU「Radeon R9/R7」を搭載したカードが各社から登場した。アキバには新世代内のグレードや旧世代比をインプット中のユーザーや店員を多く見かける。

Radeon R9/R7搭載カードが登場、「どれだけ別物とみられるかがポイント」

 先週末、複数のショップにAMDの新世代GPU「Radeon R9/R7」シリーズを搭載したグラフィックスカードが入荷した。10月11日時点でSapphireとPowerColor製品が確認されたほか、3連休のうちにギガバイトや玄人志向の製品を仕入れたという情報も入った。登場したのは5種類のGPUで、搭載カードの価格帯は下表の通りだ。

Radeon新グラフィックスカードの主な仕様
GPU カード価格 ストリームプロセッサ数 補助電源 標準スロット厚
Radeon R9 280X 3万円台後半~4万円台前半 2048個 8ピン+6ピン 2スロット占有
Radeon R9 270X 2万円台半ば~2万円台後半 1280個 6ピン+6ピン 2スロット占有
Radeon R7 260X 1万円台後半~2万円前後 896個 6ピン 2スロット占有
Radeon R7 250 1万円前後~1万円台前半 384個 なし 1~2スロット占有
Radeon R7 240 1万円弱~1万円台前半 320個 なし 1スロット占有
SapphireのRadeon R9 280Xカード「11221-00-20G」。価格は4万円弱から4万4000円強程度

 ラインアップはすべて従来のRadeon HD 8000/7000シリーズを改良した仕様となっており、Windows 8.1で採用するDirectX 11.2をサポートするほか、メモリの性能や電力回りを強化した。また、中位のR7 260Xは、ハードウェアタイプのサウンド機能「TrueAudio」を搭載している点も新しい。

 3連休前はユーザーの反響がそれほど大きくなかった。BUY MORE秋葉原本店は「AMDから新しい世代のGPUが出ることに気づいていない人と、出るのは知っていてまずは様子見、という方が多いように思います。まったく新しいアーキテクチャというわけではないので、まあ冷静ですよね」と語る。

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 別のショップは「リネーム感をどうするか」と課題を口にする。「どうせリネームでしょ、と興味を示さない人が結構いるんです。例えばR9 280XはHD 7970、R7 260XはHD 7790がベースになりますが、それぞれ改良は施されています。ただ、一番分かりやすいDirectX 11.2対応はWindows 8.1環境でないと使えないので、パッと違いが示せる材料が不足しているんですよね」という。

 とはいえ「すでにASUSTeK製品待ちという人の声は届いています」(TSUKUMO eX.)というように、期待の声も届いている。今後の展開に注目したい。

BUY MORE秋葉原本店に並ぶPowerColor製の新世代Radeonカード。現状、TrueAudio機能を備えるR7 260Xカードのラインアップは少ないため、最上位のR9 280Xと並んで比較的に人気が集中するGPUとなっている
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