高容量SSDの価格破壊を呼ぶか――「MX100」徹底レビュー:256/512Gバイトモデルを比較(3/3 ページ)
512GバイトSSDながら、2万4000円弱という価格でアキバの店頭に並び話題を呼んだ「Crucial MX100」。その性能を検証する。
AS SSD BENCHMARK
AS SSD BENCHMARKのスコアも同様だ。なお、こちらのIOPSで見ると、256Gバイトモデルはスペック通り、512Gバイトモデルは特にライト時でスペックよりもやや低い値になったが、256Gバイトモデルよりも高い値である。Copy Benchmarkの結果は多少の計測誤差が出ているようだがほぼ同等。Compression Benchmarkは、ライト性能の差が現れる結果となった。
PCMark 8
PCMark 8のストレージテストの値は、256Gバイトモデルが4982、512Gバイトモデルが4995となった。スコアとしては大差ない。ただし、Bandwithに関しては256Gバイトモデルが280.65Mバイト/秒、512Gバイトモデルが297.04Mバイト/秒となり、やはり512Gバイトモデルのほうがアプリケーションベンチでも若干の速度差だが高速なようだ。
限られた予算のなか「1つ上の容量を選べること」もMX100の快適度
このように、ベンチマークスコアを見ると、MX100は、M550にも迫るパフォーマンスを見せるところがある。注意すべきは4K QD32のスコアで、現在の多くのシステムがNative Command Queuing(NCQ)をサポートしている関係上、ここではM550の方が高速なようだ。
256Gバイト/512Gバイトモデルに関しては16ナノメートルプロセスのNANDフラッシュメモリが用いられているなど、若干の不安材料もある。ただし、こうした不安材料を払拭してなお魅力なのがコストパフォーマンスだ。
特に3万円を大きく切った512Gバイトの大容量モデルは、OS用のシステムドライブだけでなく、プログラムやデータを保存するにも十分に余裕が生まれる。トータルでの快適さという点では、容量も重要な要素だ。MX100はパフォーマンス面でも十分に魅力的だが、「スピードは十分、問題は価格対容量比」という方にオススメしたい。
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