日本HP、GeForce 860M搭載で新デザイン15.5ミリボディのゲーミングノート「HP OMEN 15」:つい「オーメン」と書きたくなる
Voodoo PCのブランドを受け継いだ薄型ゲーミングノートPCは、強力な冷却ユニットと多彩なLEDイルミネーションでゲームを堪能させてくれる。
OMENとは“よい兆候”のこと
日本ヒューレット・パッカードは、12月17日にゲーミングノートPC「HP OMEN 15」(以下、OMEN 15)を発表した。ラインアップには上位構成の「15-5006TX」と下位構成の「15-5005TX」をそろえる。出荷開始は12月17日からで、HP Directplusの価格は税別で15-5006TXが22万4800円、15-5005TXが19万9800円だ。
「OMEN」は「オーメン」。その言葉の意味をHPは「よい兆候」と説明する。元は、HPが買収したゲーミングPCメーカー「Voodoo PC」のブランドだった。
約15.5~19.9ミリ(ただし、ゴム足を含まない)とゲーミングPCとしては薄いボディを実現した。デザインはレーシングカーをモチーフにしている。背面にはLEDで赤く輝く排気口を左右2カ所に設け、その上に配置したヒンジの金属部分は、レーシングカーのマフラーのように「高温で焼けた」ような塗装を施している。
ボディの加工ではコンピュータ数値制御によるアルミ切削処理を行ったほか、表面にはサンドブラストによる細かい梨地処理とアルマイト処理を行った。また、デザインのアクセントとしてトライアングルドットのパターンも施している。
システム構成は、CPUがCore i7-4710HQ(2.5GHz/最大3.5GHz、4コア8スロット、3次キャッシュメモリ6Mバイト)で、システムメモリはDDR3Lを8Gバイト(5005TX)、または、16Gバイト(5006TX)を載せる。データストレージは容量256GバイトのSSDをM.2(PCI Express)で接続する。GPUは、GeForce GTX 860Mを採用する(グラフィックスメモリはGDDR5を4Gバイト)。ディスプレイサイズは15.6型で解像度は1920×1080ピクセルになる。10点同時に対応するタッチパネルを組み込む。
熱対策では、底面に設けた給気口から外気を取り込み、内部で発生した熱は背面2カ所の排気口から2基のファンを使って強制排出する。給気口がある底面の外周には、ふちのようにゴム足を取り付けることで、背面から出てきた熱を含む排気が底面に流れて再び内部に入らないようにしている。
ボディ内部の冷却ユニットには3本の銅製ヒートパイプを組み込み、2基の排気用ファンと連動することで内部で発生した熱の排出を効率よく行う。HPが測定したサーマルテストでは、CPUの温度が平均61度で最大80度程度、GPU温度は平均62.8度で最大69度程度になったという。また、キーボード表面の温度も最大でキーボード中央奥が37度となったほかは、31~35度程度で収まっている。
キーボードでは、ストロークを1.8ミリ確保したほか、ショートカットを割り当てる専用キーを6基用意した。さらに、キーボードの中央と左右のエリアや外側、タッチパッド、電源ボタンのそれぞれが独立して光るLEDを組み込んでフルカラーで色を設定できる。キーボード脇にあるエリアのLEDでは、再生するサウンドの音にあわせて光るパターンをサウンドインジケータのようにすることも可能だ。
設定用のユーティリティとしては、「HP OMEN Control」と「HP Performance Advisor」を用意する。HP OMEN Controlでは、プログラムキーへのショートカット割り当てや、Windowsキー、タッチパネル、タッチパッドの無効設定、LEDイルミネーションの設定、冷却ファンの制御を行える。HP Performance Advisorは、HPのワークステーション「HP Z Workstation」シリーズで使っているユーティリティをそのまま導入している。システム構成の確認やドライバのアップデート、メモリ使用状況の管理に利用できる。
本体搭載のインタフェースには、4基のUSB 3.0とSDメモリーカードスロット、ヘッドセット端子のほか、映像出力インタフェースとして、Mini DisplayportとHDMIを備える。また、無線接続機能では、IEEE802.11a/b/g/n/ac準拠の無線LANとBluetooth 4.0が利用できる。
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