「Apple Watch」はどれを選ぶべきか? どちらの手に巻くべきか?:本田雅一のクロスオーバーデジタル(3/3 ページ)
「Apple Watch」の店頭展示と試着、そして予約受付がついに始まった。全98パターンにおよぶケースとバンドの組み合わせから、何を選ぶべきか迷っている方も少なくないだろう。実機に触れた筆者だから分かる選び方のポイントを紹介しよう。
問題はエレクトロニクス製品としての鮮度
ただ最後に……Apple Watchだけでなく、本格的に「時計」であることを目指すすべてのスマートウォッチに言えることだが、時計として本格派を目指せば目指すほど、エレクトロニクス製品として鮮度を失う速度が問題になる。
Apple Watchはその価値(利便性)をスマートフォン側に依存し、スマートフォンの基本ソフトとアプリ、そしてクラウドで価値創出をする仕組みだが、それでもやはりエレクトロニクス製品としての鮮度は落ちてくる。バッテリー持続時間も、来年、再来年と延びていくだろう。
筆者がスマートフォンを常に左手首に巻くときがあるとすれば、そうした漠然とした疑問(どんなに気に入ったスマートウォッチも、エレクトロニクス製品としての鮮度を失った瞬間に使わなくなることに対する懸念)に対して、自分が納得したときになるだろう。
ところでApple Watchのステンレスおよびゴールドのケースは、日本最高峰の高級腕時計も磨いている高い技術を持った日本企業が受注しているとの情報をキャッチした。なるほど、それであればこの品質も納得である。
いつまで、あるいはどのぐらいの規模まで日本で加工できるのか、門外漢の筆者には想像もできないが、再び日本の加工技術にスポットが当たる機会になるとしたら、Apple Watchあるいはスマートウォッチという商品ジャンルの成否とは別の視点で興味深いことだと思う。
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