ゲーミングノートにあるまじき薄さ! 「G-GEAR note N1760J」の実力を問う:迫力大画面なのにスリムなボディ(3/3 ページ)
大画面ディスプレイとGeForce GTX 965Mを搭載したこの新モデルは、スマートなデザインも魅力。“イケメン”ゲーミングノートの実力を検証する。
ゲーミングノートPCとしての実力はいかに
N1760Jの処理能力をベンチマークテストで検証してみる。使うベンチマークテストは、「CINEBENCH R15」「PCMark 8」「3DMark」「CrystalDiskMark」「FINAL FANTASY XIV A Realm Reborn ベンチマーク キャラクター編」に加え、最近登場した「FINAL FANTASY XIV A Realm Reborn ベンチマーク キャラクター編」でも計測している。
3Dデータのレンタリング処理でCPU性能を計測するCINEBENCH R15の結果では、CPUに関して674(cb)、シングルコア時で139(cb)と4コア8スレッド動作するコアのCPUにふさわしい成績となっている。デスクトップPCといっても十分通用するレベルだ。
3Dグラフィックス性能を見る3DMarkの結果は、Fire Strikeが4843、Sky Diverが15341、Cloud Gateが16970、Ice Stormが480911となった。GeForce GTX 970M搭載の「G-GEAR note N1582J」にはやや劣るものの、全体的には高い成績を収めている。ファイナルファンタジーXIV「新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」では、「最高品質(解像度1920×1080ドット)」という高解像度設定に変更した状態でスコアは7008、評価は「非常に快適」となった。新版の「FINAL FANTASY XIV A Realm Reborn ベンチマーク キャラクター編」の「最高品質(解像度1920×1080ドット、Direct X9設定)」でも、スコアは6634で評価は「とても快適」と最新ゲームが快適に動くだけの3Dグラフィックス性能を有していることが分かる。
システムの総合性能を見るPCMark 8の結果は、Homeが3767、Creativeが4782、Workが5013、システム側のStorageテスト結果が4978となった。ノートPCながらミドルレンジクラスのデスクトップPCに匹敵する基本性能を持っていることが分かる。
CrystalDiskMarkでは、従来のテスト結果と互換性のある3.0.4に加えて、NVM Express仕様のSSDなどに対応した新版の4.0.3aでも計測している。なお、検証評価では3.0.4の結果を参照して考察している。
N1760Jに搭載するシステム側のSSDはcrucial製の「CT256MX100SSD1」だ。今回の試用機では標準構成と異なり、256Gバイトの大容量タイプとなっている。シーケンシャルリード497.3Mバイト/秒、NCQ使用時のランダム4KBの性能を示す4KQD32の数値もリード時で372.9Mバイト/秒と非常に高い。データの読み書き処理でストレスを感じることは少ないだろう。データストレージのHDD(Dドライブ)は、WesternDigitalの「WD5000LPVX」だ。こちらの性能については5400rpmのHDDに則したテスト結果となっている。
質・価格ともに「良バランス」のゲーミングノートPC
検証した結果でも分かるように、N1760Jの処理能力は高い。負荷の高いベンチマークテストを走らせている最中でも動作音が静かだった。今回は、検証作業の現場周辺で工事を行っていたため、動作音の計測ができなかったが、以前に紹介した「G-GEAR note N1582J」と比べても動作音は明らかに小さいと感じた。15.6型ディスプレイ搭載モデルのN1582Jと比べるとボディが大型で強力な冷却性能を持っていることと、一方で、グラフィックスコアのグレードがN1582J搭載の「GeForce GTX 970M」より下位クラスであることが影響しているのだろう。
その上で、視野角が広く見やすい17.3型液晶ディスプレイを搭載し、必要な機能が高級感のあるボディにひとまとめに収めているというメリットがある。さらに、外部ディスプレイを利用したり、高速なストレージを外部に追加できる拡張性もある。
それでいながら、標準構成で15万2800円(税別)という購入しやすい価格設定も注目したい。ゲーミングノートPCとしては、より上位のGPUやパーツを搭載したものもあるが、そこまでのスペックを必要としないゲームユーザーも多いだろう。コストパフォーマンスの面で非常に優れたゲーミングノートPCといえるだろう。
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