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ゼロから分かる初めての仮想環境――ASUSTOR NASで仮想ストレージを構築する仕事で使うNAS 第6回(3/6 ページ)

ASUSTOR NASは現在の代表的な仮想プラットフォームであるVMware、Citrix、Hyper-Vを正式にサポートしている。仮想環境は初めて、という人にASUSTOR NASを使った構築方法を紹介しよう。

VMware vSphere Clientのインストール

 VMware vSphere Clientは通常のWindows用アプリなので特に困ることはないだろう。インストールウィザードに従ってインストールすればよい。

vSphere Clinetのインストーラ。日本語を選択
「次へ」をクリック
エンドユーザー使用許諾契約書の内容を確認し、同意する場合はチェックを入れて「次へ」をクリック
インストール先を選択
インストールが開始される
インストール完了

VMware vSphere ClientからVMware vSphere Hypervisorを操作する

 インストールが完了したらVMware vSphere Clientを起動し、VMware vSphere Hypervisorに接続する。VMware vSphere Hypervisorの起動画面に表示されているIPアドレス、ユーザー名root、パスワードを入力する。SSL証明書が自己証明書のため、セキュリティ警告が表示されるが無視、もしくは証明書をインストールして次に進む。

 この時点ではまだ評価ライセンスであり、60日間で使用期限が切れてしまう。継続した利用も無償なので、ここでライセンス登録を行ってしまおう。メイン画面の左ペインでサーバを選択、右クリックして「メンテナンスモードへの切り替え」を選択する。メンテナンスモードはVMware vSphere Hypervisorの基本的な設定を変更するためのモードなので、仮想マシンの動作に制限が発生する。仮想マシンを作成していない段階では特に影響はない。

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 メンテナンスモードに切り替えたら「構成」タブを開き、ソフトウェアグループの中のライセンス機能を選択する。右の「編集...」をクリックしてライセンスの割り当てを行う。

VMware vSphere Clientを起動してESXi ServerのIPアドレスを入力。最初はrootしかユーザがいないのでrootを指定
サーバ証明書のエラーが出るが、無視して次へ
評価版としてインストールすると60日後にライセンス切れ
メンテナンスモードに切り替える
メンテナンスモードでは仮想マシン関連の機能に制限があるが、仮想マシンが稼働していないため問題はない
構成を選択して、編集をクリック
今回は初回なので「このホストに新規のライセンスキーを割り当てる」を選択して「キーを入力」をクリック
ダウンロードセンターに表示されていたライセンスキーを入力
無期限のライセンスが登録されたことが確認できる

 この時点でもVMware vSphere Hypervisorのローカルディスク上に仮想マシンを作成することは可能だが、今回はASUSTOR NASをストレージとして使用するため、先にASUSTOR NASでの設定を行う。

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