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Gmail、カレンダー、連絡先――「Windows Phone 8.1」でGoogleのサービスは使える?リンゴに飽きたらWindows Phoneを食べればいいじゃない(2)

さまざまな生活シーンで、「Windows Phone 8.1」がどのくらい実用的かを試してみる本連載。サブ機? いやいやメインで使いたい!

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洗練されているModern UI

 前回はWindows Phone 8.1の触り部分を紹介した。スタート画面にタイルが並び、上下にスクロールする独特のユーザーインターフェイスは、iOSやAndroidに慣れたユーザーにとって目新しく映ることだろう。「ちょっと今のスマートフォンに飽きてしまった……」というあなたは要チェックである。


スタート画面のテーマはユーザーの好みにカスタマイズが可能だ

 今回はWindows Phone 8.1を搭載するマウスコンピューターの「MADOSMA」で初期セットアップをしつつ、Googleのサービスが使えるのか試してみよう。

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Windows Phone 8.1の初期設定

 初めて電源を入れたときに現れる初期セットアップ画面では、ネットワークへの接続と簡単な電話の設定、そしてMicrosoftアカウントへのログインを行う。

Windows Phone 8.1を搭載するMADOSMAの初期設定画面(画像=左)。推奨設定を選ぶこともできるが、ユーザーによる細かい設定も可能だ(画像=右)

 Microsoftアカウントと同期することで、クラウド上に保存した写真や音楽、ドキュメント、設定、パスワード、アプリのような情報をWindows Phone 8.1以外のPCやXbox 360といったマイクロソフト製品と同期することが可能だ。AndroidでいうGoogleアカウント、iOSならApple IDと同じ位置づけとなる。

 このように、Microsoftアカウントを利用すればWindows Phone 8.1を便利に使えることは間違いない。しかし、実際はメールや連絡先、カレンダーといったサービスはすでにGoogleアカウントを活用しているユーザーが多数ではないだろうか。日々増えるデータを引っ越すというのも少々骨が折れる話。できればそのまま使いたい。

 つまり、新しいデバイスはGoogleとの連携機能がもはや必須なのである。Windows Phone 8.1においては、設定の中にある「アカウントの追加」でGoogleアカウントにログインすることができる。他にも「Exchange」や「Outlook」「Yahoo!メール」「iCloud」のアカウントでメールや連絡先、カレンダーの同期が可能だ。

Microsoftアカウントへのサインイン画面(画像=左)。さまざまなサービスにログインも可能だ(画像=右)

 実際にGoogleアカウントにログインすると、スタート画面にGoogle Mailというタイルが現れる。タップするとWindows Phone 8.1にプリインストールされている標準のメールアプリが起動し、Gmailが利用可能となる。

 タイトルをスワイプして分類するといった流行の機能はないが、タイトルを長押しすればメールの削除や未読状態への変更、フォルダ移動といった操作は可能だ。スッキリとしたシンプルな見た目で使い勝手は悪くない。ラベル機能にもしっかり対応する。

Googleアカウントを登録すると、スタート画面にGmailのタイルが出現(画像=左)。Windows Phone 8.1のメールアプリはシンプルなインタフェースで、一覧性も悪くない(画像=右)
メール作成画面もいたってシンプルなデザインで迷いがない。メールの作成に集中できそうだ

 プッシュ通知にも対応するため、iOSやAndroidでGmailを使う場合と使い勝手はほぼ遜色ないと言えそうだ。初期設定だと通知オフ、メールの受信に関しても「使用状況に応じて」という非プッシュ設定になっているので、忘れずに設定を変更しておこう。

設定画面で同期するコンテンツや頻度を設定できる。メールをプッシュで受け取るには「新しいメールをダウンロード」という項目で「アイテムの受信時」を選ぶ必要がある

連絡先とGoogleカレンダーは?

 Googleアカウントと同期が完了すると、Windows Phone 8.1の連絡先アプリ「people」にGoogleコンタクトに登録している連絡先が同期される。

 このPeopleと呼ばれるアプリは、連絡先を表示するだけでなく、登録している人物が「Facebook」「Twitter」「LinkedIn」といった各SNSで発信している最新の内容を横断して表示できる。iOSやAndroidにはないユニークな機能だ。

Googleコンタクトに登録されている連絡先を無事同期することができた(画像=左)。選択したユーザーが最近SNSで発信した内容を表示できる(画像=右)

 カレンダーにおいても、Googleカレンダーの情報を同期することができた。連絡先とカレンダーの同期頻度は「15分ごと」「30分ごと」「1時間ごと」「2時間ごと」「手動」から選択可能だ。

Windows Phone 8.1標準のカレンダーアプリ。派手な機能はないシンプルなアプリである(画像=左)。ラベルのカラーも選択可能だ(画像=右)

データの同期は不満なし

 以上のように、Windows Phone 8.1はGoogleアカウントをはじめとするさまざまなアカウントにログインする機能を備えている。メインで使っているスマートフォンとの同期に心配はなさそうだ。

 次回はLINEやFacebook、Twitterといった各SNSの使い勝手を見ていこう。

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