SSD搭載でも5万円台!! 快適レスポンスの“お手軽”モバイルノートPC「LuvBook C」:破格の11.6型モデル(1/2 ページ)
最小構成なら3万円台という低価格が魅力の11.6型モバイルノートPC「LuvBook C」シリーズを試す。もうこれで十分だよね。
さらに魅力アップした実用性の高いお手ごろノートPC
マウスコンピューターの「LuvBook C」シリーズは、11.6型の液晶ディスプレイを搭載したお手ごろ価格のモバイルノートPCだ。
先日最新世代にリニューアルされ、OSに64ビット版Windows 10、CPUには開発コードネーム「Braswell」で知られるSoC(System-On-Chip)タイプのCeleron N3150を採用する。最大8Gバイトのメモリ、最大1TバイトのSSDを搭載できるなど、PCとしてしっかり使える実用的な基本スペックも特徴だ。
ラインアップには5種類のベースモデルが用意されているが、今回は8Gバイトメモリと128GバイトのSSDを搭載して税込み5万7024円のモデル「LB-C240S-SSD」を入手した。性能や使い勝手をレビューしよう。
A4ジャストサイズで気軽に持てるコンパクトボディ
ボディのサイズは、約292.4(幅)×210.5(奥行き)×22.7(高さ)ミリで、重量は約1.3キロだ。実測では1176グラムと公称値よりかなり軽かった。公称値と差があるのは気になるが、いずれにせよモバイルノートPCとして気軽に持ち運べる重さではあるだろう。
フラットでシンプルなフォルムを採用し、天板やパームレストはきめ細かくラメが入ったグレーの塗装がされている。粗めの梨地仕上げの底面からは低価格ノートPCらしさを感じるものの、目立たない部分であり、全体として外観の印象はよい。
背面部に着脱可能なバッテリーを搭載している。BatteryReportコマンドで見た容量はデザイン容量が31.08ワットアワー、フルチャージ容量が30.647ワットアワーだった。公称の駆動時間は約6.1時間だ。最近の製品としては長くはないが、モバイルノートPCとして実用になる水準はギリギリ満たしているといえるだろう。
ACアダプタは、本体は比較的コンパクトながら、ACケーブルが3ピンで少しかさばる。低価格なモバイルノートPCではよくあることで、このあたりは価格なりといったところだ。
14ナノプロセスルールの最新SoC版Celeronを採用
基本システムには、開発コードネーム「Braswell」の名で知られるSoC(System On Chip)タイプのCeleron N3150を採用する。CPUコアとGPUコアは、Surface 3などに搭載されているAtom x7/x5 Z8000シリーズ(開発コード名=Cherry Trail)と共通で、最新の14ナノプロセスルールで製造されている。
Atom x7/x5 Z8000シリーズがLPDDR3に対応し、eMMCやSDカードのインタフェースを内蔵するなどタブレット向けに最適化されているのに対し、このCeleron N3150は低価格のPC向けで、汎用性や拡張性では上回る一方、省電力性という面では少し見劣る。
先代にあたるCeleron N2940など(開発コード名=Bay Trail-M)と比べると、GPUコア内のEU(実行エンジン)が4基から12基に増量されるなど大幅に強化されており、ブラウザゲームなどもより快適にプレイすることが期待できる。プロセスルールが22ナノから14ナノに進化した影響か、TDPも7.5ワットから6ワットへと下がっている。
PCとしてしっかり使える基本システム
メモリは、PC3L-12800に対応し、標準で8Gバイトを搭載する。データストレージも標準で120GバイトのSSDと、パソコンとして文句のない仕様だ。BTOではSSDの容量およびブランドを6種類の選択肢の中から選べる。評価機ではIntel 535シリーズ(INTEL SSDSC2BW120H6)が搭載されていた。これは標準構成から4900円の追加で指定できる。
通信機能は、1000BASE-T対応の有線LAN、IEEE802.11b/g/n対応無線LAN、Bluetooth V4.0+LEを標準で装備する。本体装備の端子は、有線LANのほか、USB 3.0が1基、USB 2.0が2基、HDMI出力、アナログRGB出力(D-Sub15ピン)、ヘッドフォン出力、マイク入力と必要十分な装備だ。
右側面には、SDメモリーカード(SDXC対応)、メモリースティック(Pro対応)などに対応するマルチカードリーダーを、液晶上部には100万画素のWebカメラも装備する。
しっかりとした入力環境
11.6型サイズの液晶ディスプレイの解像度は、1366×768ピクセルと、低価格ノートPCとしては標準的だ。液晶の配向方式は記載がないが、上から見た時の視野角が狭く、TN方式と思われる。
表面は光沢(グレア)仕上げで、反射光が拡散しないため鮮やかに見えるが、照明や外光は映り込みやすい。高画質とはいえないものの、輝度も十分あり、色味も比較的素直で、見た目の印象は悪くない。
アイソレーションタイプのキーボードを搭載している。キーピッチは実測で約18ミリ×約17ミリで、キーストロークも公称値約1.5ミリとしっかりと押し込める深さを確保している。若干反発は強めに感じるものの、キーボード裏の剛性感があってたわみなどはなく、しっかりしたタッチ感だ。
キーボード手前にはタッチパッドがある。左右一体型のボタンは奥行きがなく、ストロークも浅いため押しやすいとは言いがたい。シナプティクス製ドライバが導入されており、スクロールやズーム、回転などのジェスチャー機能が使える。
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