大画面フルスペックのパワフルノート「m-Book W」で“下克上”再び:高性能でコスパもすごい(4/4 ページ)
17.3型ボディに第6世代CoreとGeForce GTX 960Mを搭載し、さらにPCIe 3.0 x4接続の爆速SSDまで詰め込んだ「m-Book W MB-W830X-SH」。このスペックでゲーミングPCブランドじゃないだと……?
新世代ならではのハイレベルなパフォーマンス
ベンチマークテストの結果を見よう。評価機のスペックは、CPUがCore i7-6700HQ、グラフィックス機能がNVIDIA GeForce GTX 960M(2Gバイト)とIntel HD Graphics 530のハイブリッド、メモリが16Gバイト、メインデータストレージは256GバイトSSD(PCI Express 3.0 x4)、OSはWindows 10 Home(64bit)という内容だ。
CINEBENCH R15のCPUスコアは679だった。これはCore i5-6300U搭載モバイルノートPCの約2.2倍に相当するスコアだ。以前にレビューした同シリーズの先代機(MB-W810X-SH、Core i7-4720HQ搭載)のスコアは624で、それと比べても約8.8%良いスコアが出ている。
CrystalDiskMarkでのSSD性能の測定結果は、ご覧の通り。シーケンシャルリード2195MB/秒、シーケンシャルライトも1242MB/秒。4Kリード/ライトのスコアも非常に優秀だ。先代機(MB-W810X-SH)のレビュー時点ではベンチマークのバージョンも違うため単純比較はできないものの、そちらのシーケンシャルリードは1378MB/秒と圧倒的な差がある。PCI Express 3.0 x4接続の効果はてきめんだ。
FuturemarkのPCMark 8は、PCで行う用途をひととおりシミュレートする内容だ。NVIDIA Optimus Technologyを採用するノートPCに共通する問題だが、このテストでは自動でCPU内蔵GPUが選択されてしまい、手動でもNVIDIA GPUを選択することができないため、Intel HD Graphics 530でのスコアとなっている。内蔵GPUシステムとしては良いスコアではある。
3DMarkのスコアはご覧のとおりだ。FINAL FANTASY XIV:蒼天のイシュガルドベンチマークでは、Direct X11モードの1920×1080ピクセル、高品質(ノートPC)設定で「とても快適」評価だった。GeForce GTX 960Mは、デスクトップPC向けのGeForce GTX 960とはかなり差があるが、ひととおりのゲームを標準的な設定で快適にプレイできる性能はあるといえる。
バッテリー駆動時間は、bbench 1.01(海人氏・作)を使い、無線LANで常時接続し、60秒間隔でのWebサイト訪問、10秒間隔でのテキスト入力を行なう設定で計測した。電源プランは「バランス」で、バッテリー駆動時のディスプレイの輝度は40%で固定した。結果は、バッテリー残量5%になるまで、約4時間58分動作した。据え置き型としては十分すぎる駆動時間だろう。
動作音は、アイドル時や低負荷時は無音に近い。高負荷時は特にGPUに負荷がかかるとそれなりにファンの動作音がするが、それでもファンが背面にあることもあってさほど耳障りには感じなかった。発熱は底部左側(光学ドライブがある側)の奥にある排気口付近が中心で、高負荷をしばらくかけていると「L」キーや「+」キーあたりもかなり熱をもつが、手が長く触れているパームレストにはほとんど熱が伝わってこない。
前面正面5センチの距離からの測定(室温23度、暗騒音30デシベル) | |
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アイドル時: | 30.8デシベル |
低負荷時: | 31.3デシベル |
高負荷時(3DMark): | 43.8デシベル |
高負荷時(CINEBENCH): | 39.1デシベル |
3DMark/FireStrike 2回実行中のボディの温度(室温23度) | |
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キーボード: | 左30度/右39度 |
パームレスト: | 左27度/右30度 |
本体底面: | 左46度/右40度 |
幅広い用途に対応できる快適大画面ノート
17.3型の大画面液晶ディスプレイ、どんな処理でもハイレベルにこなすCPU性能とゲーミングやクリエイティブユースにも対応できるグラフィックス性能を備えていることに加えて、超高速SSDと大容量HDDのツインストレージ構成で光学ドライブも搭載するなど、大型なボディを生かした充実装備も魅力だ。16Gバイトの大容量メモリを搭載しており、ビジネス、クリエイティブ、ゲームまで、幅広い用途に対応できる。
価格は、Windows 10 Home(64bit)搭載モデルで18万6624円(送料手数料込、税込)だ。上記の内容を考えれば、コストパフォーマンスは高い。大画面で処理性能の高いノートPCを求めているユーザーは要注目の1台だ。
→PC USER特設ページ「mouse computer station」
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