レビュー

店舗やイベントでのデジタルサイネージを手軽に実現 「おもいでばこ」サイネージセットを試す(前編)誰でもリモコンで簡単に(2/3 ページ)

あらゆるデバイスで撮りためた写真を取り込み、リモコンを使って簡単にテレビで楽しめる。そんなストレージとメディアプレーヤーを掛け合わせたバッファローの「おもいでばこ」に、店舗などでデジタルサイネージ(電子看板)として使えるセット品が発売された。前編では、本製品をデジタルサイネージとして使えるようにするところまでを見ていく。

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サイネージ用にマウントブラケットを追加、HDDはフラッシュストレージに

 今回のサイネージセットが通常の“おもいでばこ”と異なるところは、大きく分けて2点ある。一つは本製品をテレビの背面や壁面に取り付けられるマウントブラケットやネジといった取り付け具が添付されていることだ。これを使えば、テレビと一体化させて利用できて見た目もスマート、デジタルサイネージとしての設置性が向上する。


製品パッケージ。通常の「おもいでばこ」のパッケージがそのまま流用されている

デジタルサイネージ向けのセットであることがシールで表示されている。HDDではなく64GBのフラッシュストレージを採用するなど、デジタルサイネージ向けの仕様に改められている

製品本体のほかにマウントブラケット、ネジが同梱されている

マウントを取り付けるにはまず底面のゴム足をはがす

ゴム足をはがすとマウントブラケットを取り付けるための穴がある

マウントブラケットを取り付けた状態。実際には壁面やディスプレイ背面に先にマウントブラケットをねじで取り付け、そこに本製品をはめ込むようにして取り付ける

 もう一つの相違点はドライブおよび容量だ。通常の“おもいでばこ”は、過去に撮影した写真を丸ごとストックすることを目的に、1TBもしくは2TBという大容量HDDを搭載しているが、デジタルサイネージとして使用する場合、ここまでの大きな容量は不要だ。そのため本製品はHDDに代えて、64GBのフラッシュストレージを搭載している。写真1枚のファイルサイズは、多めに見積もっても数MBであることを考えると、むしろこれでも多すぎるくらいだ。耐久性や発熱などの点からも有利だろう。

 一方、本体ハードウェアや操作メニューのユーザーインタフェース、機能などは通常の“おもいでばこ”と異なる点は見られない。本体リモコンのカラフルな配色はそのまま、テレビに表示されるメニューについても家庭用の柔らかいデザインそのままだ。本製品は「とりこみ」「かきだし」など、説明書やメニューに平仮名を多用していることが特徴だが、法人向けである本製品もこのあたりに変化はない。

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 もっとも、本製品を運用するにあたり上記の点は目につくわけではないので、実用上の問題はない。法人ユースに適したデザインやカラー、親しみやすさよりも機能性を前面に出したメニューについては、ユーザーから要望が挙がれば、将来的に対応することもあるだろう。


操作に使用するリモコン。テレビの操作もまとめて行える。配色などは通常の「おもいでばこ」に同梱されている製品と同様だ

ホーム画面は、家庭向けのデザインそのままだ

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