レビュー

故郷の両親に5TB(1TB+4TBクラウド)のHDDを! ASUSTORで作るプライベートクラウド破損に備えて予めデータの複製を行います!(3/5 ページ)

更新料金が不要なプライベートクラウドストレージを構築しよう。

3、ASUSTOR NASをインターネット経由で特定できるようにする

 ITmediaのサイトはwww.itmedia.co.jpと指定することでインターネットのどこからでもアクセスできる。実際にはwww.itmedia.co.jpのようなホスト名+ドメイン名で表されるFQDNがDNSによってインターネット上でユニークなIPアドレスに変換される。IPアドレスを直接指定するのも一つの方法ではあるが、家庭で利用されているインターネット接続サービスではIPアドレスが固定されていないことが多い。その場合、ルーターを再起動したり、再接続したりするとIPアドレスが変わってしまうことがある。継続的な利用には永続的に指定できる方法が望ましい。

 ASUSTOR NASでは二つの方法が用意されている。一つはASUSTORによるクラウドIDで指定すること。

 ASUSTOR IDはASUSTOR NASの初期インストール中に登録するようになっているが、スキップした場合には設定>登録から登録を行う。ASUSTOR IDをすでに持っている場合はここでメールアドレスとパスワードを入力、まだ持っていない場合は「これは私の初めてのASUSTOR製品であるため、ASUSTOR IDを持っていません」にチェックを入れる。

advertisement
ASUSTOR IDが未設定の場合は設定>登録を選択。ASUSTOR ID未登録の場合は「NASの登録」ダイアログが開く。ASUSTOR IDを持っている場合はここでメールアドレスとパスワードを入力
ASUSTOR IDをまだもっていない場合はここで登録を行う。必要事項を記入して「終了」をクリックすれば登録完了
次に設定>簡単アクセスからクラウド接続タブを開き、「クラウド接続を有効にする」にチェックを入れて「適用」をクリック
他のユーザーに利用されていないクラウドIDを指定すればアクセス可能になる

 もう一つはダイナミックDNS(DDNS)だ。通常、DNSの各レコードには1日程度の有効期限が設定されており、前回の問い合わせから1日以内であれば前回の内容をそのまま利用する。これによって問い合わせの頻度が減らせる半面、IPアドレスの急な変更に対応できないというデメリットもある。ダイナミックDNSはこの有効期限を短くして、IPアドレスの変更にすばやく追従できるようにしたものだ。そのため、IPアドレスが変更された際には速やかに設定を変更する運用が必要となる。

 ASUSTOR NASではいくつかのDDNSサービスをサポートしており、一定間隔で自身のIPアドレスをチェックし、変更されていた場合には自動的にDNS設定を変更することができる。

DDNSプロバイダとして利用できるものは多い。日本のDynamicDo!.jpも利用可

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.