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マカフィー、2017年の10大セキュリティ事件ランキングを発表

マカフィーは、日本国内のビジネスパーソンを対象とした「2017年のセキュリティ事件に関する意識調査」の調査結果を発表した。

 マカフィーは12月11日、同社が実施した「2017年のセキュリティ事件に関する意識調査」の結果を基にした2017年の10大セキュリティ事件を発表した。

 2016年10月から2017年10月までに報道されたセキュリティ事件に対するビジネスパーソンの認知度(複数回答)を調査した結果で、2017年度の第1位には、欧州で猛威をふるい日本国内でも被害をもたらしたランサムウェア「WannaCry(ワナクライ)」がランクイン。このほか、無線LANの暗号化規格であるWPA2の脆弱性問題や、有名人の個人情報への不正アクセス問題なども大きく注目されており、マカフィーでは個人のプライバシーに脅威を与える事件が大きくクローズアップされた一年だったとの見解を示している。

「WannaCry」感染時の画面

 調査結果を基にしたランキングは以下の通りだ。

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順位 セキュリティ事件 発生時期 認知度
1 ランサムウェア「WannaCry/WannaCrypt(ワナクライ)」の大規模な攻撃が世界中で確認され、国内でも製造や運輸などの業界で被害が発生 2017年5月 36.7%
2 Amazonをかたるフィッシングメール/「Amazon」の利用者を狙ったフィッシング攻撃が発生/大手宅配業者の商品の発送や宅配便のお知らせを装った偽メールが増加 2016年11月~2017年1月 36.2%
3 無線LANの暗号化規格であるWPA2の脆弱性(KRACK/KRACKs)が発見される 2017年10月 32.8%
4 米Yahoo!で、不正アクセスにより最終的に30億人分以上のユーザー個人情報が漏えいしていたことが判明 2017年10月 32.3%
5 ランサムウェアや遠隔操作ウイルスの作成、フリーマーケット アプリへのマルウェア関連情報の出品など、中高生によるサイバー犯罪で逮捕者が続出 2017年6月~9月 27.2%
6 Appleを装い、アカウント情報を詐取するフィッシング攻撃が確認される 2017年2月 26%
7 女優や女性アイドルなどの芸能人が画像を保存するなどしていたインターネットサーバーに不正にログインしたとして、無職の男を書類送検 2017年4月 23%
8 防衛省と自衛隊の情報基盤がサイバー攻撃を受けたとの報道 2016年11月 20.4%
9 女性タレントや女性アイドルらの電子メールサービスなどに不正接続したとして、大手新聞社の社員を逮捕 2016年11月 19.3%
10 日本マクドナルドのシステムがマルウェアに感染し、外部に向けて大量のパケットを発信して通信を圧迫、商品購入時のポイントサービスが利用不能に 2017年6月 18.8%

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