CPUやGPUを交換すると保証はどうなる? 「ALIENWARE AREA-51m」の気になるポイントをチェック(1/2 ページ)
デスクトップを“真に代替”できるゲーミングノートPC「ALIENWARE AREA-51m」が、ついに日本上陸。写真を交えつつ、改めて気になるポイントをチェックする。
既報の通り、デルは2月1日、ゲーミングノートPCの新製品を発売する。
特に注目を集めているのは、「the first true desktop replacement(初めてのデスクトップ代替)」をうたい、CPUとGPUを交換できる設計となっている「ALIENWARE AREA-51m」。ALIENWARE(エイリアンウェア)ブランドとしては第4世代となるデザインコンセプト「Legend(レジェンド)」を初採用したモデルだ。
この記事では、写真を織り交ぜつつ、ALIENWARE AREA-51mの気になるポイントを詳しく紹介していく。
ALIENWARE AREA-51m(左がDark Side of the Moon:ダークグレー、右がLunar Light:シルバーホワイト)。いずれも米国英語(US)キーボードを搭載しているが、実際の製品では日本語キーボードの構成も選択可能
主要コンポーネントは交換しても製品保証が切れない(注意点あり)
ALIENWARE AREA-51mは、以下のコンポーネントを交換できるようになっている。
- CPU
- GPU
- 2.5インチストレージ(SATA接続)
- M.2 SSD(SATA接続/PCI Express接続)
- メインメモリ(DDR4 SODIMM×4)
- Wi-Fiモジュール
交換可能な部品については、原則として、ユーザーが交換しても本体全体の保証が切れることはない。自分で交換することに不安を覚えるユーザーに対しては、保守契約(保証)の内容に応じて本体送付やオンサイト(出張)での交換サービスも提供するという。
CPUソケットは「LGA1151」で、Coffee Lake世代のCPUを搭載可能。TDP(熱設計電力)199Wまでのオーバークロック(OC)稼働を想定して設計されているという。ただし、CPU換装に当たって、万が一CPUソケットのピンが曲がってしまった場合は有償修理となるので注意しよう。
GPUの換装は、PCI Expressのフルサイズボード……はさすがに載せられないので、独自の「Dell Graphics Formfactor(DGFF)」ボードを載せることになる。TDP150~190Wの範囲でOCを想定した設計となっているため、将来登場するであろう新しいGPUにもある程度余裕をもって対応できる見込み。
ただし、ある意味当たり前かもしれないが、発売当初はDGFF対応の交換用GPUボードは用意されない。以下のいずれかのGPUが載ったボードを組み込んだ状態で出荷される。
- GeForce RTX 2060(2月下旬から出荷開始予定)
- GeForce RTX 2070
- GeForce RTX 2080
米Dellのフランク・エイゾール氏(Alienware・Dell Gaming・XPS担当バイスプレジデント兼ジェネラルマネージャー)によると、「将来(のモジュール提供)については未定」だが、「DGFF自体はAREA-51m以降の機種も継続して採用する前提で開発したもの」とのことなので、新しいGPUを搭載した交換(アップグレード)用モジュールを別売する可能性はある。
なお、AREA-51mは、ALIENWARE用の外部GPUユニット「ALIENWARE Graphics Amplifier」を接続するための専用ポートも用意している。内蔵GPUの交換が難しい(あるいはしたくない)場合でも、Graphics Amplifierに好きなPCI Express接続のGPUボードを搭載する、という選択肢もあることは覚えておこう。
「GeForce RTX 2080」を搭載するDGFF対応のサンプル品。Dellの独自規格で、将来のALIENWARE商品での採用を想定はしているものの、具体的な交換(アップグレードパス)などについては決まっていないという
関連記事
ACアダプターは2つ付属――CPUとGPUを交換できるノート(?)PC「Alienware Area-51m」登場 CPUはもちろんデスクトップ用(Kプロセッサもあり)
Dellのゲーミングブランド「Alienware(エイリアンウェア)」から、CPUとGPUを交換できるというハイエンドゲーミングPCが登場。実物を見た筆者の第一声は「ありえんわー」だったという。デル、デスクトップ用Core i9搭載の超ハイエンド17型ゲーミングノート「ALIENWARE AREA-51m」新モデルなど4製品
デルは、冷却効率を高めた新デザイン筐体を採用する超ハイエンド17型ゲーミングノートPC「ALIENWARE AREA-51m」新モデルなど計4製品を投入する。デル、ノートPC用の“外付け”グラフィックスユニット「Graphics Amplifier」
デルは、同社製ゲーミングPC「ALIENWARE」の新モデルノートPC「ALIENWARE 13」を発表。専用オプション「Graphics Amplifier」によりデスクトップ用のハイエンドグラフィックスカードを装着可能だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.